大企業はDXの成果を着実に積み上げている一方、中小企業では、人材不足や業務の属人化、アナログ文化などが壁となり、DXが進まないケースも少なくありません。こうした停滞は、DX研修のカリキュラムを自社の課題に合わせることで打破できます。
本記事では、DX研修のカリキュラムの内容や事例、カリキュラムの相談ができるおすすめのサービスを8選紹介します。DX研修の選び方も解説するので、DX化に課題を感じている企業の担当者様はぜひ参考にしてください。
DX研修のカリキュラムとは?
DX研修のカリキュラムとは、企業の課題・職種・スキルレベルに合わせて最適化したDX学習プログラムです。一般的には、全社員向けの基礎研修から、管理職・専門職向けの実践研修まで段階的に構成され、業務改善やデータ活用を実務レベルで行える人材を育成します。
DX研修のカリキュラムを組む目的
DX研修のカリキュラムを作る目的は、「誰に・何を学ばせるか」を明確にし、研修のムダをなくすことです。
DXは領域が広く、社員のスキルもバラバラなので、行き当たりばったりの研修では成果につながりません。カリキュラムを整えることで、学びが業務に直結し、企業全体のDX推進力を高められます。
DXのカリキュラムを組む際には、DXとデジタル化の違いを理解しておくことで、研修内容の方向性がぶれず、よりニーズに合ったカリキュラムの研修を受けられます。これらの違いは以下の記事で解説しているので、カリキュラムを設計する前にぜひ確認してみてください。
DX研修カリキュラム一覧
DX研修のカリキュラムは、企業の規模や課題に合わせて内容が大きく変わりますが、一般的には次のような領域を組み合わせて構成されます。ここでは、DX研修のカリキュラムを10項目にまとめました。
| カリキュラム名 | 概要 |
|---|---|
| DXリテラシー研修 | DXの基礎理解・マインドセットを身につける |
| DXビジネススキル研修 | 業務改善・課題発見・企画力を学ぶ |
| データサイエンス研修 | 統計・分析などデータ活用の基礎を習得 |
| データ可視化研修 | BIツールなどでデータを見える化する |
| RPA・自動化研修 | 定型業務の自動化フローを作成する |
| AI・生成AI研修 | 生成AIの基本と業務活用方法を学ぶ |
| AIプログラミング研修 | Pythonで機械学習の基礎を学ぶ |
| クラウド・IoT研修 | クラウド基礎やIoTの仕組みを理解する |
| ITリテラシー・セキュリティ研修 | ITと情報セキュリティの基本を学ぶ |
| ビジネス基礎・ロジカルシンキング研修 | 論理思考・コミュニケーションなど |
これらのカリキュラムを踏まえて、自社にどのような研修内容が必要なのかを事前に整理しておくと、DX研修のカリキュラム設計がスムーズに進みます。
DX研修でカリキュラムを組むメリット
DX研修でカリキュラムを組むメリットは、ニーズに合わせたDXスキルを身に付けられることです。例えば、以下のようなケースが挙げられます。
- 製造業:IoTやデータ活用で生産効率を改善
- 小売業:顧客データ分析で売上・在庫を最適化
- 物流業:RPAで配送管理や事務作業を効率化
- 医療・介護:AI記録支援で業務負担とミスを削減
- 建設業:クラウド・BIMで図面管理や現場連携をデジタル化
- サービス業:生成AIで問い合わせ対応や予約業務を自動化
業界ごとに必要なDXスキルは異なるため、自社の課題に合わせてカリキュラムを組むことが重要です。多くの研修サービスでは事前ヒアリングを行い、課題にダイレクトに効く内容で学び進められます。
DX研修のカリキュラム相談ができるサービス8選
では、DX研修のカリキュラムを無料で相談できるサービスを8選ご紹介しましょう。まずは、DX研修の特徴や学べる内容、実績、オンライン対応をまとめた一覧表からご確認ください。
| サービス名 | 導入実績 | オンライン | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| DX研修・人材育成プログラム | 10,000社超 | 可能 | DXレベル診断×ハンズオン |
| DX研修|Schoo | 4,000社超 | 可能 | 8,500本から個別レコメンド |
| DX研修|インターネットアカデミー | 1,200社 | 不明 | 実務直結の専門性×長年の実績 |
| DXリテラシー|インソース | 年間15万人 | 可能 | DXアセスメントで最適研修提案 |
| DX研修|Winスクール | 1,484件 | 可能 | 生成AI×業務自動化に強い |
| DXリテラシー・DX推進研修|JMAM | 京セラなど | 可能 | 非エンジニアでもDX推進力育成 |
| DX研修|DGA | 年間100社 | 可能 | 55件の短時間DX研修を選べる |
| AI/DX研修|Track | 累計350社 | 可能 | スキル属性・苦手を把握 |
①DX研修・人材育成プログラム
DX研修・人材育成プログラムは、DXスキルチェックテストを基に最適な研修カリキュラムを無料で設計してくれるサービスです。
こちらのカリキュラムは、社員のレベルに合わせたDX研修を柔軟に構築でき、実務に直結するハンズオン形式で学べます。助成金対応や受け放題プランもあり、三菱地所やNTT東日本など幅広い企業に導入されている人気の研修サービスです。
主なカリキュラム
- DXリテラシー研修
- AIビジネス基礎研修
- AutoCAD自動化研修
- オフィス研修(Word・Excel)
- CG・デザイン研修(Photoshop・Illustrator)
②DX研修|Schoo
SchooのDX研修は、社員一人ひとりのスキルを可視化する「DXスキル診断」を起点に、最適なカリキュラムを無料で提案してくれるサービスです。8,500本以上の動画から個別にレコメンドされるため、レベルや課題に合わせた効率的なDX研修を受けられます。
主なカリキュラム
- AIを使ったデータ分析のアルゴリズム概論
- 非エンジニアのためのITリテラシー
- 他人事では済まされない情報セキュリティ
- データ活用のお作法【Excel編】
③DX研修|インターネットアカデミー
インターネット・アカデミーのDX研修は、1995年から培われたIT・DX教育の専門性を活かし、社員のレベル差に対応した実務直結型カリキュラムを提供します。
こちらの研修は、経産省のデジタルスキル標準に準拠したカリキュラムで、DXの基礎から業務改善・自動化までまで幅広くカバーします。フォローアップ研修など充実のサポートで、現場で生じる疑問も継続的に解決できるサービスです。
主なカリキュラム
- DXマインド・姿勢
- 業務効率化・ノーコードツール
- データ分析・活用
- 生成AI活用・業務プロセス改革
④DXリテラシー|インソース
インソースのDXリテラシー研修は、独自の「DXリテラシーアセスメント」により、受講者のデジタル知識・感度・活用力を可視化し、評価結果に応じた最適なカリキュラムを提案してくれるDX研修です。
A〜Dの4段階でスキル状況を把握し、独自の豊富な研修カリキュラムから学べます。講師派遣やオンライン、eラーニング(動画視聴)にも対応しています。
主なカリキュラム
- (半日研修)DXリテラシー向上研修
- 【データリテラシー醸成シリーズ】データ読解力向上研修
- ChatGPT×Excel研修~知識ゼロからマクロを作る
- Power BI Desktop基礎研修
⑤DX研修|Winスクール
WinスクールのDX研修は、生成AIを活用したデータ分析や業務自動化を中心に、目的に合わせて最適なコースを選べるサービスです。
受講内容・カリキュラムの相談は専門カウンセラーが無料でマンツーマン対応してくれるため、カリキュラム選びの不安を解消しながら最適なDX研修を利用できます。
主なカリキュラム
- 生成AIアプリ作成講座(Dify)
- Excel×生成AI(Copilot)
- Excelビジネスデータ分析
- Power Automate Desktop
⑥DXリテラシー・DX推進研修|JMAM
JMAMのDXリテラシー・DX推進研修は、「現場を理解し、デジタルを活用して変革を主導できる人材」を育成するサービスです。
非エンジニア人材でも取り組みやすい内容で、DXリテラシー教育から推進リーダー育成まで幅広く対応します。DX研修のカリキュラム、その他の相談は24時間対応でフォームから無料で受け付けています。
主なカリキュラム
- ChatGPTの概要と業務活用研修
- DX推進ファーストステップ研修
- DXを推進する部門マネジメント研修
- DXのためのデータ利活用研修
⑦DX研修|DGA(ディジタルグロースアカデミア)
DGAのDX研修は、現在(2026年3月8日)55件のDX研修を提供し、柔軟にカリキュラムを選択できます。各DX研修はDXリテラシー標準を参考に、2〜3時間で学べる短時間形式が主体です。
研修以外にも、DX人材育成から企画支援、導入コンサルティングまでワンストップで対応。カリキュラムやその他の問い合わせ後は、担当者が2営業日以内に連絡してくれます。
主なカリキュラム
- DXの基礎研修
- データ活用のいろは研修
- はじめてのPowerBI研修
- DX時代の働き方変革ワークショップ
⑧AI/DX研修|Track
TrackのAI/DX研修では、まず「スキルアセスメント」で受講者のスキル属性と苦手分野を可視化し、その結果をもとに最適な研修カリキュラムを組み立てます。50万件を超える累計データをもとにして、ムダのないカリキュラムを構築する点が特徴です。
なお、こちらのカリキュラムは、デジタルリテラシー標準やDX推進スキル標準に基づいて構成されています。
主なカリキュラム
- Dify活用実践(1Day)講座
- 生成AI・プロンプトエンジニアリング(ChatGPT) 入門講座
- データ分析 基礎講座 実践編
- デジタル活用のモラル・コンプライアンス 入門講座
DXリテラシー標準は以下の記事で解説しているので、どういう指針か知りたい方はぜひご一読ください。
カリキュラム相談ができるDX研修の選び方
DX研修を選ぶ際は、「自社の課題に合ったDX研修カリキュラムを組めるか」を軸に比較することが大切です。サービスによって、スキル診断の有無や学べる分野、実務への活かしやすさ、サポート体制、オンライン対応などが異なります。例えば、
- スキル診断をもとに最適なDX研修カリキュラムを提案
- 短時間で学べるカリキュラムを豊富に用意
- 生成AIやデータ分析に特化したDX研修カリキュラム
など、特徴はそれぞれです。まずは導入実績やオンライン対応の有無を確認しながら、自社のレベルや目的、育成したい人材像に合ったDX研修カリキュラムを選ぶことが、DX推進を成功させるポイントです。
DX研修のカリキュラムでよくある質問
DX研修を検討中の企業からは、次のような質問をいただくことが多くあります。ここでは、受講を検討する際の参考として、代表的な3つの質問をまとめました。
DX研修のカリキュラムについてまとめ
DX研修の内容は提供会社によって大きく異なるため、まずは複数のサービスを比較することからはじめましょう。カリキュラムの種類やサポート体制、オンライン対応の有無などを見比べることで、自社に最適な研修が見えてきます。
どの研修を選べばよいか迷った場合は、事前相談や、社員のスキルチェックサービスを活用し、最適な研修プランを提案してもらうとスムーズです。
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