高齢化と人材の流動が激しい建設業界は、人材確保という大きな課題に直面しています。こうした状況を打破するため、今、建設業向けの講座が注目を集めています。
しかし、多種多様な講座の中から自社に適したものを選ぶのは難しく、加えてその効果に対する疑問を感じる企業も少なくないでしょう。
この記事では、そのような企業様に向けて建設業におすすめの8講座を厳選しました。
「2025年の崖」といわれる今こそ、本格的にDX化を推進しなければならない時です。ぜひ本記事を参考に、貴社の未来を築く人材育成とDX化を実現しましょう。
建設業の講座とは

建設業の講座とは、建設業で必要なスキルを習得するための学習サービスです。近年は、DX化の潮流を受け、以下のような技術が注目を集めています。
- ICT(情報通信技術)を活用した測量
- AI(人工知能)による工程管理
- VR(仮想現実)/AR(拡張現実)を用いた現場体験
これらの技術は、建設業における業務効率化・生産性向上に直結し、これらを習得する手段として講座へのニーズが高まっています。
建設業の講座が注目されるようになった背景

建設業の講座が注目されるようになった背景には、団塊の世代の引退に伴う深刻な人材不足があります。上記の労働需給シミュレーションのグラフを見ると、2030年以降は人材不足の加速が特に顕著で、わずか10年で不足数が約3倍に膨らむと予測されています。
これは「2024年問題」として早急な対応が求められていたにもかかわらず、建設業従事者の約6割がその状況を認識せず、DX化が遅れたことも大きな要因の一つです。
そして現在、「2025年の崖」と呼ばれる危機的な状況に直面し、これにより講座でDX技術を学び、人材を育成しようという動きが広がりはじめてきたのです。
建設業の講座の種類
建設業の講座の種類はいくつもあるため、迷う方も多いと思います。そこでまずは、建設業の講座選びをスムーズに進めるため、一般的な建設業の講座の種類を一覧にまとめてみました。
| 種類 | 内容 | 目的 |
| 資格・技能 | 施工管理技士、建築士、技能講習など | 専門資格の取得、実務能力の向上 |
| 安全衛生 | 安全確保、事故防止、法令遵守など | 労働災害の防止、現場の安全意識向上 |
| 実務スキル | ICT施工、ドローン、DXなど最新技術 | 人材不足解消(業務効率化、生産性向上) |
| 法令・制度 | 建設業法、許可実務など | 法改正への対応、適切な事業運営 |
建設業でDXを進めるにあたり、講座受講とDXコンサルティングサービスのどちらを利用するか迷われる企業様もいるかと思います。
以下では、DXコンサルティングサービスを複数紹介し、利用するメリット・デメリットまで詳しく解説しているので、ぜひ比較検討の一助としてご活用ください。
建設業の講座を受講するメリット
建設業向けの講座を受講するメリットは、DX推進や人材育成といった課題解決に向けた具体的な道筋が見えてくる点です。ここでは、一般的なメリットを表でお伝えしましょう。
| メリット | 詳細 |
| 学習の柔軟性 | 無料オンラインセミナーや短時間ウェビナーなど、多様な選択肢がある |
| 事例から学習 | 最新のDX動向や他社の成功事例を参考に、実践的手法を習得できる |
| 人材育成の促進 | スキルギャップ分析や育成計画策定など、社内でデジタル人材を育成できる |
| 専門家による支援 | 講座だけでなく、その後のDX推進計画や人材育成支援も受けられる |
| 質の高い学習 | 業界に精通した講師から質の高い知識やノウハウが得られる |
| 人脈の構築 | セミナーや研修を通じて、他社の担当者との交流や情報交換できる |
DX化の要であるAIは、建設業だけでなく様々な業界で単純作業を自動化し、業務効率化に大きく貢献しています。
以下の記事では、AIを活用した業務効率化の活用領域や、建設業をはじめとした各業界でAI化が進まない理由についても掘り下げて解説しています。業務効率化に課題を感じている企業様は、ぜひご一読ください。
建設業の講座おすすめ8選!

では、おすすめの建設業向け講座を8選ご紹介しましょう。ここでは、手軽に誰もが参加できる無料講座、じっくり学ぶ有料講座の2種類に分けてお伝えします。
- 無料の建設業の講座
- 有料の建設業の講座
まずは、以下の一覧表で講座の主要情報をご確認ください。
| 講座名 | 主な対象者/内容 | 受講時間 | 受講形式 | 受講料金 |
| 製造業・建設業向けDX無料オンラインセミナー |
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30分 | オンライン | 無料 |
| 不動産・建設会社向けセミナー|ジー・サーチ |
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1時間 | オンライン | 無料 |
| 日本の建設業で働こうセミナー |JAC |
|
55分 (1講座) |
オンライン (動画) |
無料 |
| 建設業 新入社員の育て方セミナー |ハタコン |
|
1日 | オンライン | 無料 |
| 建設業経営者等のための基礎講座|和歌山県建設業協会 |
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3時間 | オンライン | 無料 |
| 建設業の適正取引に関する講習会|公益財団法人建設業適正取引推進機構 |
|
4時間30分 | オンライン |
|
| 建設業界向け コミュニケーション研修|リスキル |
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約6時間 |
|
要問合せ |
| ChatGPT活用の建設AI研修|インソース |
|
要問合せ |
|
要問合せ |
①無料の建設業の講座
まずは、無料で学べる建設業向け講座をご紹介します。
無料で学べる講座は、短時間で完了するサービスも多いので、働きながら学びたい方や、初めて講座に参加する方でも気軽に始められます。まずは試してみて、自分に合った学習スタイルを見つけたい方もぜひチェックしてください。
製造業・建設業向けDX無料オンラインセミナー
製造業・建設業向けDX無料オンラインセミナーは、現場で即活用できる実践的な内容で、DXの課題解決とスキルアップを支援します。
受講形式は、自宅で手軽に参加できるオンライン(Zoom)で、わずか30分という短時間。学習内容は、以下の様に多彩な内容を網羅します。
- 価値を生み出すDXの本当の目的
- 国内外の事例から学ぶ競争力を高める方法
- IoTとARで実現する設備稼働率アップと技術継承
- IoTとAIの組み合わせで進む建設現場の効率化
- 社内のDXスキル差を見える化し、育成計画に反映
- 役職やレベルに合わせたDX人材育成プログラムの作り方
参加の際は、以下のページからお申し込みいただき、その後、参加用のログインURLがメールで送付されます。講座開始時間になったら、そのURLからログインするだけです。
スマートフォンやタブレットでも参加できるので、スキマ時間を使って参加したい方にも最適です。「建設業のプロの講義を生で視聴できる」そんな1日限定・人気講座のお申し込みは以下のボタンからお進みください。
セミナー名 製造業・建設業向けDX無料オンラインセミナー 日時 2026年1月27日(火) 14:00~14:30 価格 無料 開催場所 Zoomウェビナー(オンライン)
不動産・建設会社向けセミナー|ジー・サーチ
こちらは、不動産と建設業の営業担当者を対象としたオンライン講座です。AIとデータ活用による新時代の不動産・建設会社の営業差別化のノウハウを、以下のような多彩な切り口で徹底解説します。
- 成約率を高める最新事例
- SNSマーケティング活用による営業力強化
- 法令対応と効率化を両立するリスク管理手法
登壇者は、富士通でSaaS・コンサルを経験した妹尾 一生氏、株式会社ジー・サーチのシニアマネージャー・室井 英人氏。定員は100名で、満席になり次第受付は終了なので、参加希望者は早目に申請しておきましょう。
日本の建設業で働こうセミナー |JAC
こちらは、建設業で働きたい方、特定技能試験を受けたい方を対象とした講座です。学習方法はアーカイブ動画なので、自由な時間に受講したい方にもおすすめです。
外国籍の方でも気軽に参加できるように、テキストにはフリガナを付け、専門用語は分かりやすい日本語で解説。講座は各55分で、専門工事の施工知識、工事現場で使われる工具・機械・材料などについて学べます。
建設業 新入社員の育て方セミナー |ハタコン
こちらは、建設業向けの新人育成の方法を学べるオンラインセミナーです。セミナーでは、現代の新入社員の育成方法、定着率向上、人材育成力のある上司の養成方法などを学べます。
オンライン講座ですが、Zoomを使った双方向性の学習なので、コミュニケーション不足の懸念もありません。日程は随時カスタマイズしてくれるため、スケジュール調整に不安がある企業様にも最適です。
建設業経営者等のための基礎講座|和歌山県建設業協会
こちらは、建設業経営者向けのオンライン講座です。主に、建設業向けのフリーランス法についての内容で、以下の3項目を各1時間、合計3時間で学びます。
- 建設業向け フリーランス法のポイント
- 建設業における人財確保と採用戦略
- 建設業の適正取引について 〜実際のトラブル事例を踏まえて〜
講義はZoomを使い、申し込みはWebとFAXの2種類です。講座受講者は450名限定で、定員になり次第申込受付が終了します。
②有料の建設業の講座
続いて、有料の建設業の講座をご紹介しましょう。
有料セミナーは、建設業法など特定項目に特化した内容が多いため、参加前にはカリキュラム内容をしっかり確認しておきましょう。
建設業の適正取引に関する講習会|公益財団法人建設業適正取引推進機構
こちらは、建設業・建設関連業の適正な管理方法を学べるオンライン講座です。以下の3科目で構成され、1科目ごとに受講することも可能です。
- 建設業・建設関連業のコンプライアンス(経営管理編)
- 建設業法遵守
- 建設業法に基づく監督処分
講座は各1時間30分で、受講者は100名限定。開催頻度は平均1ヶ月に1回です。なお、受講料にはテキスト代も含まれていますが、別途テキスト送料がかかります。
建設業界向け コミュニケーション研修|リスキル
こちらは、建設現場の新入社員向けのコミュニケーション研修です。先輩や上司はもちろん、現場でかかわる様々な方との円滑なコミュニケーション術を学び、業務効率を向上することを目的としています。
こちらの講座は講師派遣型の会場受講、オンラインの2種類から選べます。講師は現場での経験者で、一社研修での講師満足度は4.75(5段階評価)という高評価です。
ChatGPT活用の建設AI研修|インソース
こちらは、ChatGPT有料版「GPT-4o」を活用した建設業向け講座です。ハンズオン形式の実践的学習で、以下のような多彩な業務対応方法を学びます
- アンケートの内容分析
- 資料の要約・アイデア出し
- 自治体向けのサービス提案
- 実践的プロンプト入力方法
なお、本講座は申し込み後にカスタマイズ(追加設定)する形式で、現在開催予定がないエリア、または1名からでも追加設定可能です。
建設業の講座の選び方

建設業の講座選びは、新入社員向けのコミュニケーション研修から経営者向けの法令対応講座、最新のDXやAI活用まで、その内容は幅広く、対象者も新人から経営層まで多岐にわたります。
ここでは、複雑な建設業の講座をスムーズに選ぶ方法について解説しましょう。
- まずは目的を明確にしよう
- 無料講座は早めに申し込もう
- 有料講座は内容をしっかりチェックしよう
①まずは目的を明確にしよう
建設業の講座を選ぶ前に、まず「なぜ受講したいのか」を整理することが大切です。例えば、
- スキルアップが目的なら、ChatGPTやDXなどの最新技術講座
- 法令遵守や管理能力向上なら、建設業法や適正取引の講座
- 人材育成が課題なら、新人研修や コミュニケーション系の講座
- 経営改善を目指すなら、経営者向けの基礎講座
など目的に合った内容の講座を選びましょう。目的が曖昧だと、せっかく受講しても「思っていたのと違った」ということになりかねません。
②無料講座は早めに申し込もう
建設業の講座は、無料で学べる講座が多いのですが、開催日が限定的で、しかも定員制のケースがほとんどです。「今度申し込もう」と思っていたら、気づいた時には既に満席で締め切られている…ということも少なくありません。
特に人気の高いDX関連や経営者向け講座は、あっという間に定員に達してしまいます。無料だからといって油断せず、気になる講座を見つけたらすぐに申し込みましょう。
なお、「オンラインなら定員なんて関係ない」というわけでもなく、実際は100名限定や450名限定など、受講人数に上限が設けられています。
③有料講座は内容をしっかりチェックしよう
建設業の有料講座の場合、建設業法などの特定分野に特化した専門性の高い内容が中心となります。だからこそ、受講前にカリキュラムをしっかりと確認しておきましょう。
例えば、法令関係の講座は、自社の事業内容や規模に適用されるかどうかが重要です。「受講したけど、自社には関係ない内容だった」とならないためにも、手間を惜しまずカリキュラムの詳細をしっかり把握しておいてください。
建設業の講座についてまとめ
建設業界もDX化が加速化しており、今後の人材不足を背景にさらにDX化の必要性が高まると予想されます。同時に、建設業向け講座で課題解決を図る企業も増えてくるでしょう。
建設業の講座は無料サービスも多いため、迷ったときはまず無料講座に参加してみましょう。ただし、無料講座は開催日程が限定的なので、学習機会を逃さないよう、普段から情報収集を心がけてください。