AI技術・デジタル技術の急速な広がりに伴い、DX人材育成が注目されるようになりました。しかし、「DX人材育成の具体的な方法を知らない」という人もいるのではないでしょうか?そこでこの記事では、DX人材育成について、DX人材育成できるサービス、DX人材育成をするときにコツについて解説します。
DXとは
DXとは、AIなどのデジタル技術を用い、様々なサービスや技術の向上を目指すプロセスのことです。DXは、「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の頭文字から成る言葉で、日本語に直訳すると「デジタルによる変身」となります。
DXの定義は様々ですが、「情報技術の浸透が人々の生活をより良い方向へと導く」というエリック・ストルターマンの定義や「あらゆる企業がデジタル技術を基にして、様々なニーズを反映してサービスを向上すると共に、業務やビジネスモデル、企業文化を変革していく」という経済産業省による定義などが有名です。
DX人材育成とは
DX人材育成とは、企業がDXに関する業務を現場で活用できる人材を育成することです。一般的には、DXの知識を持った人材を雇用して会社内で研修する方法、講座やスクールなどの外部サービスを利用して学習する方法などがあります。
DXの知識を持った人材が会社内で直接研修すると、研修内容やシステムの一貫性を保てる、自社に合わせた社内体制を構築しやすいというメリットがあります。一方、外部委託すると、比較的研修期間が短期間で済む、すぐにDX人材育成をスタートできる、コスト面が抑えられるなどのメリットがあります。
DX人材育成ができるサービス4選
「DX人材育成をしたいけれど、どの方法が良いのか分からない」と迷っている人は、DX人材育成に関する講座やスクールなどの利用をおすすめします。DX人材育成ができるサービスは、AIに関する資格やスキルがなくても対応できるケースも少なくありません。「DXに関する学習をしたことがないので不安」という場合は、まず各スクールや講座に相談した上で利用を検討すると良いでしょう。
CROSS TECHの企業向けDX・AI人材育成サービス
CROSS TECHの企業向けDX・AI人材育成サービスは、短期から中・長期的なプランまでそろっています。それぞれの企業に最適なDX人材育成のプランを提案してくれるので、「自社でDX人材育成を行うのは初めて」という場合でも利用することが可能です。利用の際には、まず各企業が抱えている課題・問題点をヒアリングし、業務と並行して学習できるカリキュラムを構築します。
DX人材育成に10年以上携わっているベテランの講師陣は、AI関連の業務最適化はもちろん、新製品開発などの業務に関連する事柄まで徹底的にサポート。受講スタイルは、会場で受講する対面式の講座とアーカイブの動画を用いるeラーニングから選べます。価格は各企業に提案するサービス内容によって異なるので、まずはCROSS TECHホームページにアクセスして、電話、もしくはメールの無料相談で尋ねてみましょう。ちなみに、当スクールはDXリスキング助成金に関する相談も受け付けています。
- AI人材を育成したい方→企業向けDX・AI人材育成サービス
- AIの開発を発注したい方→AI技術コンサルティング 受託開発/PoCサービス
- AIプロジェクトを任されているがどうしていいかわからない方→AIプロジェクト推進サービス
こちらから自社に合うサービスをお選びください。
富士通ラーニングメディアのDX人材育成を支援するコース
当講座は、各企業のニーズに合わせて選択できるように5つのコースを提供しています。具体的には、経営者側の視点からデジタル戦略を練ることを目的とした「デジタル戦略・組織コース」、ユーザー視点から見たサービスやサービスの可視化をピックアップして学ぶ「デジタル思考」、アジャイル開発を活用してスピーディにサービスを開発することを目的とした「デジタルプロセス」、ソーシャル、センサー・セキュリティ、モバイル、クラウド、アナリティクスなどのテクノロジーを駆使してビジネスを変革する「デジタルテクノロジー」、ビジネスチャンスを拡大するためのデジタル関連知識について学ぶ「デジタルリテラシー」があります。各コースとも、会場で受講する対面方式と、動画視聴で学習するeラーニングの2種類から選択可能です。受講料金は、直接富士通ラーニングメディアまで問い合わせてください。
大塚商会のオンラインセミナー
大塚商会のオンラインセミナーは、不定期で様々なDX人材育成に関する講座を開催しています。当講座で過去に開催されたテーマには、「ソリューション連携で建設DXを加速推進」、「なぜ今、クラウド版 IT資産管理が必要とされているのか」などがあります。大塚商会のオンラインセミナーの特徴は、すべて無料で利用できること、講習スタイルがオンラインであることです。ただし、講座によっては事前の知識が必要であったり、経験者を対象としていたりするために、自社の目的に合った講座内容であるかを確認することが大切です。基本的には、DXおよびITのトレンド情報を得たい企業が対象となっています。
Schoo(スクー)のDX研修パッケージ
通信教育でおなじみのSchooが提供するDX研修パッケージは、DX人材育成と合わせてイノベーションを創造するためのデザイン思考も習得したい人に適しています。当講座はDXの基本から学習をスタートし、研修のゴールはDX導入ができる人材育成です。研修プログラムは、自社がデジタル改革するために必要なこと、効率的なデザイン思考を実践する方法、Deep Techが取り組んでいる課題やトレンドとなっています。受講時間は9時間で、受講スタイルは動画視聴するeラーニングです。料金は1,500円の定額制となっています。
DX人材育成をする時のコツ
DX人材育成をする時のコツは、AI、もしくはIT関連の業務に興味があり、さらに高等数学の知識がある人を優先的に育成することです。DX人材育成のサービスを活用する場合は、基本的に初心者でも学習をスタートできるカリキュラムを組んでいますが、やはり基礎的な数学の知識を持っていることが推奨されています。加えて、AIやITに興味を持っていればより学習にも意欲的に取り組めるため、あらかじめ人材を選別した上でDX人材育成をスタートすることが大切です。
DX人材を育成する際には、あらかじめDXを導入することで企業が抱えているどのような課題を解決できるのかをイメージしておきましょう。具体的な問題点をイメージできなければ、DX人材育成を進めるモチベーションを保ちにくいです。さらに、DX人材を育成をした後も、実際の現場でDXを活用しにくくなってしまいます。ちなみに、イメージするのはDX人材育成を進める人だけではなく、DX人材として育成される人も対象です。
長期育成を視野に入れることも、DX人材育成をする時のコツといえるでしょう。DXに関する学習は知識を習得するだけでもある程度の時間が必要です。さらに、応用的な知識や技術、実際の現場で活用できるスキルまで習得するまでには多くの時間がかかります。慌ててDX人材育成を進めてしまうと「あまりDX導入の成果を感じない」という結果につながる恐れもあるために、事前にDX人材育成にはある程度の時間がかかることを認識しておくことが大切です。
効率的にDX人材育成できるサービスを活用しよう
「効率的にDX人材育成したい」という場合は、DX人材育成に対応している学習サービスを活用してみてはいかがでしょうか?。多くのサービスは、DXの基礎から応用まで着実にステップアップできるので、AI関連の知識がない人でも安心して利用できるカリキュラムとなっています。