デジタル技術による変革を意味するDX(デジタル・トランスフォーメーション)。いまや多くの企業にとって避けては通れない課題となっており、DX導入の手助けとなる「DXコンサルティングサービス」は年々その重要性を増しています。今回は、DXコンサルティングサービスについて解説するとともに、おすすめのサービスを5つ取り上げました。DXコンサルティングサービス選びの参考にしてください。
DX実現の強い味方?DXコンサルティングサービスとは
DX(Digital Transformation、デジタル・トランスフォーメーション)とは、デジタルテクノロジーを用いた変革あるいは、そのためのプロセスのことです。DXは会社組織やビジネスのあり方、あるいは人の暮らしといったものを変化させ、新たな価値観を作り上げます。しかし、DXは曖昧な概念である上に、アプローチ方法が1つではありません。そのため、DX推進を社内スタッフだけで行うのは一般的に困難であるとされています。DXを推進させるはずが、社内にデジタル機器を増やすだけの結果に終わることも珍しくありません。
そこで注目されるようになったのが、企業のDX推進を手助けする「DXコンサルタント」もしくは「DXコンサルティングサービス」です。DXコンサルティングサービスの業務内容は、業者ごとに異なります。一般的には、DX導入のための下準備から導入後の支援までをトータルで担うことが多いです。
DXコンサルティングサービスを選ぶ3つのポイント
DXコンサルティングサービスを選ぶ場合には、自社が抱えている課題や達成したい目標を明らかにしたうえで、「得意分野」「実績」「DXの進め方」の3つのポイントを比較するとよいでしょう。
コンサルには得意分野がある
DXコンサルティングサービスを行う業者は、DXのことならどんなことにでも対応できるというわけではありません。各業者で得意な分野が異なります。例えば、戦略システムの作成が得意な業者もいれば、基幹システムの構築が得意な業者もいます。選定の際には、自社の課題などを解決できる領域が得意な業者を選ぶようにしてください。
DXコンサルティングサービスの実力は実績で判断
自社に必要な分野が得意な業者が見つかったなら、それらの実績をチェックしましょう。コンサルティングに依頼する限りは、自社の抱える課題を解決できる実力がなければ、依頼する意味はありません。どんな仕事を成してきたのか実績を調べれば、どの程度の実力を持った業者であるかの判断ができるでしょう。
DXの進め方は業者によって異なる
DXの推進方法は、DXコンサルティングサービスによって異なります。プロジェクトを立ち上げて進めるところもあれば、定期的に会議を開いて二人三脚でじっくりと進めるところもあります。進め方にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、どれが最良であるかはわかりません。ですが、自社における意思決定の方法とあまりにかけ離れたDXの進め方をする業者に依頼すると、思いがけないトラブルの原因となります。なるべく、自社のスタイルに合ったDXの進め方をする業者を選ぶようにしてください。
おすすめのサービスを紹介!DXコンサルティングサービス5選
以下では、数あるDXコンサルティングサービスの中から、実績に優れたサービスを5つ紹介します。
ハイブリィド株式会社「情シスSourcing」
社内の情報システムから手を入れたいと考えているのであれば「情シスSourcing」がおすすめです。「情シスSourcing」は、情報システムの技術支援を主体にしているDXコンサルティングサービス。社内情報システムの開発から運用・保守までを、ワンストップで進めることができるので、DX導入のスピードが早いのが特徴です。また、ほかの業者を介在させることがないので、機密漏えいのリスクも低いといえるでしょう。サービスのコースは、1チケットあたり19,800円の「チケット価格プラン(購入は10枚ずつ)」と、月額40万円からの「月額固定価格プラン」の2種類です。
株式会社GeNEE「DX推進(事業)」
株式会社GeNEEは、実務経験豊富なエンジニアが中心となったIT企業。強いシステム開発能力をベースに、戦略から実行まで任せられるワンストップサービスが受けられます。アフターサポート体制も整っており、DXプロジェクトをリリースした後も、保守・運用・監視のサポートが受けられます。
モンスターラボ「DX推進サポート」
2006年創立のモンスターラボは、システム開発実績に優れた会社です。「DX推進サポート」はデジタル領域の知見に優れたモンスターラボが提供するDXコンサルティングサービスで、DXの企画段階から支援をしてくれます。UI/UXの設計やデザイン、あるいはブランドやプロダクトの開発に至るまで、ワンストップで任せることができます。あまりシステム開発に詳しくない企業におすすめです。
AI研究所「DX完全攻略ハンズオンセミナー」
DXコンサルティングサービスは、必ずしもDXの推進そのものを支援するわけではありません。DX人材を育成することで自分たちでDXの推進を進められるようにするサービスも存在しています。
AI研究所の「DX完全攻略ハンズオンセミナー」は、最速でDX人材を育成するサービスです。カリキュラムは2段階。「DXの基礎知識」では、DXの歴史や事例から始まり、DXを用いるための技術や方法を学びます。「DX実践」ではAI(人工知能)やRPA(Robotic Process Automation、ロボティック・プロセス・オートメーション)などを通して、DXの実践技術を習得します。なるべく短時間でDX人材を獲得したい企業や、初めてDXを学ぶ人におすすめです。
学習期間は1日で、受講方法は「会場受講」「ライブウェビナー」「eラーニング」の3種類から選べます。価格は52,800円(eラーニングは44,000円)です。
AI研究所「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」
「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」は、人材を育成することでDXの推進を支援するタイプの、DXコンサルティングサービスです。短期的な研修カリキュラムから、中長期的なプランまで、社内でDX人材を育成するためのカリキュラムを提供します。カリキュラム作成および講師は、10年以上のコンサルティング経験を持つ熟練したコンサルタントが担当します。
「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」のDX人材育成プランは3段階。実務をベースにした実戦形式のカリキュラムとなっています。
1段階目は、DXのプロジェクトにかかわるメンバー全体のDXリテラシーを向上させるステップです。メンバー内でDXについての共通の理解が得られるようになれば、問題解決までの筋道が見つけやすくなるでしょう。
2段階目では業務に直結する知識を教育します。メンバーの業務内容や役割に合わせた研修プログラムを通して、実際の問題に対処できるレベルのDXのスキルを磨きます。
3段階目では、習得したスキルを元にしてDXプロジェクトを実際に推進。DXプロジェクト推進に必要なデータ収集やモデルケースの作成などを学びます。
3段階のステップをクリアするころにはDXマスターとして、業務でDXの知識やスキルを用いることができるようになっているでしょう。なお、「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」ではDXプロジェクトを実現させるための支援も行っています。
- AI人材を育成したい方→企業向けDX・AI人材育成サービス
- AIの開発を発注したい方→AI技術コンサルティング 受託開発/PoCサービス
- AIプロジェクトを任されているがどうしていいかわからない方→AIプロジェクト推進サービス
こちらから自社に合うサービスをお選びください。
DXの推進は現代では必須!コンサルティングサービスの専門的ノウハウを上手につかってDXを実現させよう
デジタル技術の進歩はめざましく、企業もそれに対応せざるを得なくなっています。しかし、DX推進は簡単なものではありません。成功させるには専門的なノウハウが必要となるでしょう。DXコンサルティングサービスを使えば、自社にはない専門的なノウハウを補ってくれるので、効率的にDX推進を実現させることができます。今回紹介したDXコンサルティングサービスを参考に、自社にあったDX推進をぜひ成功させてください。