DXを推進するにあたり、まず社員一人ひとりが身につけておきたいのがDXリテラシーです。しかし、いざ学ぼうとしても、どの講座を選べばよいか迷う担当者は少なくありません。
この記事では、DXリテラシー講座を選ぶ際に押さえておきたい4つのポイントを整理したうえで、おすすめのDXリテラシー講座を8つ厳選して紹介します。自社の目的や予算に合った講座を見つけるための参考にしてください。
DXリテラシーとは
DXリテラシーとは、DXの意味や重要性を理解し、業務のなかでデジタル技術を活用していくための知識や能力のことです。似た言葉にITリテラシーがありますが、こちらはデジタル技術への理解力と活用する能力のことを指します。DXリテラシーは、そこに組織やビジネスを変えていく視点が加わるものです。
実際にDXリテラシーを高める方法としては、社内外の講座や研修を受けたり、関連資格の取得に向けて学んだりする方法があります。講座を通じて体系的に学ぶことで、知識だけでなく実務での活用力も身につけやすくなるのです。
DXリテラシーについては以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひこちらも参考にしてみてください。
DXリテラシー講座とは
DXリテラシー講座は、DXを推進するために必要な基礎知識や考え方を体系的に学べる講座です。DXリテラシー講座の主な学習内容として、以下のようなものがあります。
- DXの基礎的な知識
- DXが求められる背景
- DX事例の紹介
- DXの具体的な進め方やマインド
このように、DXリテラシー講座は知識の習得だけでなく、実務で活かせる考え方やマインドまで幅広く学べる点が特徴です。なお、これらは経済産業省が策定している『DXリテラシー標準』でも共通して重視されている内容でもあり、多くの講座がこの標準を参考にカリキュラムを組んでいます。
DXリテラシー標準に沿った講座では、変化に対応する姿勢を養う『マインド・スタンス』、DXが求められる背景を理解する『Why』、データやAIなどの技術知識を学ぶ『What』、それらを実務でどう活かすかを扱う『How』という流れで、知識と実践力を身につけられます。
DXリテラシー講座を選ぶときの4つのポイント

DXリテラシー講座を選ぶときは、料金や知名度だけで決めるのではなく、いくつかの視点から比較することが大切です。具体的なポイントとして、以下の4つが挙げられます。
- 受講目的に適したカリキュラム内容か
- 学びやすい受講形式か
- 予算に合った料金か
- 助成金の利用が可能か
ここでは、上記4つのポイントについてそれぞれ解説します。
①受講目的に適したカリキュラム内容か
DXリテラシー講座を選ぶときは、受講目的に適したカリキュラム内容かを確認することが大切です。DXリテラシー講座には、DXの基礎理解を目的としたものから、特定の業務課題に踏み込んだ実践的な内容まで幅があります。
例えば、全社員にDXの基礎知識を浸透させるのが目的であれば、DXの基本概念やデータ活用の考え方を扱う入門レベルの講座が適しています。一方、現場の課題解決までつなげたい場合は、自社の業種や業務に即した事例を扱う講座を選ぶのが望ましいでしょう。
受講目的とカリキュラム内容がずれていると、受講者の意欲が下がったり、学んだ内容が実務に結びつかなかったりする可能性があるため注意が必要です。
②学びやすい受講形式か
DXリテラシー講座選びでは、自社に適した受講形式かも重要なチェックポイントとなります。DXリテラシー講座の主な受講形式の特徴は以下の通りです。
| 受講形式 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| オンライン型(eラーニング) | 動画教材をスキマ時間に視聴して学ぶ形式 | 忙しい社員が多く、業務と両立させたい場合 |
| 対面型 | 対面で講師と直接対話しながら学ぶ形式 | 直接質問しながら理解を深めたい場合 |
このように、受講形式によって向いているケースが異なります。自社の受講環境や業務スタイルを踏まえて、無理なく受講できる形式を選ぶことが大切です。
③予算に合った料金か
DXリテラシー講座は、サービスによって料金体系が大きく異なります。数千円から受講できるeラーニング講座もあれば、カスタマイズ性の高い講座では個別見積もりとなるケースもあります。
受講人数や学びたい範囲によって適した料金プランは変わるため、まずは自社の予算感と受講したい内容を整理しておくとよいでしょう。安さだけで選ぶと必要な知識・スキルが不足してしまう恐れがあるため、料金と学習内容のバランスを踏まえて比較検討することが大切です。
④助成金の利用が可能か
DXリテラシー講座は、助成金を活用して費用負担を抑えられる場合があります。代表的な制度が、厚生労働省が実施する『人材開発支援助成金』です。この助成金には人材育成支援コースや事業展開等リスキリング支援コースなど複数のコースがあり、職業能力の向上を目的とした研修費用の一部が助成の対象となります。
講座によっては助成金の申請サポートを行っている場合もあるため、費用面で導入をためらっている場合は、助成金対応の有無を事前に確認しておくと安心です。制度の詳細や最新の要件は、厚生労働省の公式ページで確認することをおすすめします。
なお、人材開発支援助成金については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
DXリテラシー講座おすすめ8選
DXリテラシー講座の中でも特におすすめ講座を8つ厳選して紹介します。各講座の特徴や助成金対応について以下の表にまとめました。
| 講座名 | 提供会社名 | 特徴 | 助成金対応 |
|---|---|---|---|
| ①DXリテラシーセミナー講座 | GETT Proskill | 未経験からでも短期間でDXリテラシーの基礎と応用を学べる | 対応(キャリアアップ助成金・人材開発支援助成金) |
| ②DXリテラシー講座 | 株式会社STANDARD | デジタルやITリテラシーがない方でも学べる内容 | 要問合せ |
| ③現場で役立つDXの基本が学べるeラーニング | 株式会社CARTA ZERO | 現場で役立つDXの基礎が学べる無料講座 | – |
| ④DXリテラシー人材育成プログラム | 株式会社SIGNATE | DXに関する基礎レベルの知識をまとめたDXリテラシー講座 | 要問合せ |
| ⑤DXリテラシー講座 | ピープルソフトウェア株式会社 | 東京大学と共同開発した教材でDXの基礎から応用まで身につく | 要問合せ |
| ⑥データサイエンスDXリテラシー講座 | アガルートアカデミー | 前提知識がない方でも2時間でDXリテラシーが身につく講座 | 要問合せ |
| ⑦DXリテラシー標準解説講座 | 株式会社ディジタルグロースアカデミア | DXリテラシー標準WG主査監修のDXリテラシー標準に特化した解説講座 | 要問合せ |
| ⑧DXリテラシー基礎講座eラーニング | 株式会社TRADECREATE | DXリテラシー標準だけでなく、PMIやIIBAなどのグローバルな視点も重視した講座 | 要問合せ |
ここからは、上記8講座についてそれぞれ詳しく紹介していきます。
①DXリテラシーセミナー講座|GETT Proskill

GETT Proskillが提供する『DXリテラシーセミナー講座』は、未経験からでも短期間でDXリテラシーを理解できる講座です。基礎と応用どちらもカリキュラムに含まれており、実務に即した課題をもとに実践しながら、DXリテラシーへの理解を深めていきます。
ただ単にITツールの解説を聞くのではなく、自分に必要なスキルや学び続けるためのマインドやロードマップまで体系的に学べる点が大きな特徴です。キャリアアップ助成金や人材開発支援助成金にも対応しているため、費用を抑えて講座を受講したい場合にぜひ検討してみてください。
セミナー名 DXリテラシーセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 5,500円〜 受講形式 eラーニング
②DXリテラシー講座|株式会社STANDARD

引用:株式会社STANDARD
株式会社STANDARDが提供する『DXリテラシー講座』は、デジタル知識やITリテラシーが全くない方を想定したカリキュラムが特徴の講座です。DX推進部門の方はもちろんのこと、現場や人事、経営層の社員まで、幅広く受講できます。
DXの知識や技術をビジネスに活かすための業界事例を50件解説しており、それをもとに自社の業務に素早く活かせます。さらに、受講終了直後には一人最低一つの活用アイデアを提出する課題があるため、確実に次のステップへとつなげられる点も魅力的なポイントです。
③現場で役立つDXの基本が学べるeラーニング|株式会社CARTA ZERO

株式会社CARTA ZEROが提供する『現場で役立つDXの基本が学べるeラーニング』は、すぐに無料で受講できるDXリテラシー講座です。現場で役立つDXの基礎が学べる26の講座が公開されており、自社の課題に合わせて受講を検討できます。
また、知識を定着させるために開発された学習支援機能により、知識のインプット・アウトプットを効率よく行えます。大手企業の社内研修にも活用されている講座のため、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
④DXリテラシー人材育成プログラム|株式会社SIGNATE

引用:株式会社SIGNATE
株式会社SIGNATEが提供する『DXリテラシー人材育成プログラム』は、DXに関する基礎レベルの知識をまとめたDXリテラシー講座です。DX時代におけるマインドやスタンス、DX推進のためのデータやデジタル技術、最新の生成AIの活用事例など、まさにDXリテラシー基礎レベルの内容がまとめて学べます。
経済産業省のDXリテラシー標準に完全準拠した内容となっているため、必要な知識やスキルを漏れなく身につけたい場合におすすめです。
⑤DXリテラシー講座|ピープルソフトウェア株式会社

ピープルソフトウェア株式会社が提供する『DXリテラシー講座』は、DXの基礎知識からプロジェクトへの活用方法までを学べる講座です。東京大学と共同開発した教材で、10種類のデジタル技術を幅広く解説した内容となっています。
前提知識がなくても理解できる丁寧な解説と50件もの事例解説により、具体的なDXのイメージがつかめます。6時間でDXの基礎から応用まで身につくため、一日研修にも活用できるDXリテラシー講座です。
⑥データサイエンスDXリテラシー講座|アガルートアカデミー

引用:アガルートアカデミー
アガルートアカデミーが提供する『データサイエンスDXリテラシー講座』は、DXに関する基礎知識がない方でも短時間でDXリテラシーが身につく講座です。DXとは何かといった基礎知識から始まり、活用事例やデジタル技術など、幅広い内容をわかりやすく解説しています。
ただ知識を頭に入れるだけでなく、DXの推進にあたって必要なアイデアの着想方法等のエクササイズもあるため、DXの手順や考え方を着実に身につけられます。DXとは何かという本質の理解から学習を始めたい場合は、検討してみるとよいでしょう。
⑦DXリテラシー標準解説講座|株式会社ディジタルグロースアカデミア

株式会社ディジタルグロースアカデミアが提供する『DXリテラシー標準解説講座』は、経済産業省のDXリテラシー標準について詳細に解説した講座です。DX推進をするうえで一つの指標となるDXリテラシー標準への理解を深めるための講座で、DXリテラシー標準WG主査が監修しています。
DXリテラシー標準の概要やマインド・スタンス、DXの重要性、DX推進に関する最新情報など、幅広い内容が含まれています。DX推進ができる人材が不足している企業や、これからDX推進を始めたい企業に適した講座といえるでしょう。
⑧DXリテラシー基礎講座eラーニング|株式会社TRADECREATE

株式会社TRADECREATEが提供する『DXリテラシー基礎講座eラーニング』は、DXリテラシーの基礎的な知識・スキル・マインドと、それに関する基本的なデジタル知識の習得を目指す講座です。効果や効率を重視して設計された講座で、必要な知識を無駄なく習得できます。
DXリテラシー標準はもちろんのこと、PMIやIIBAといったグローバルな視点も取り入れた内容となっているのが特徴です。また、受講後6か月はメールでいつでも質問できるフォロー制度があるため、知識のない方でも安心して受講できます。
DXリテラシー講座まとめ
DXリテラシー講座を選ぶときは、カリキュラム・受講形式・料金・助成金の対応可否という4つのポイントを重視することが大切です。今回紹介した講座のなかには、無料で受講できるものや助成金を活用できるものもあり、コストを抑えながら学習を進められるケースも多くあります。
ぜひ自社に合った講座を見つけ、DXリテラシーの向上に役立ててください。