「DX検定に興味はあるものの、どのような検定なのかよくわからない」「受検してみたいけれど、合格率が気になる」と、疑問や不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、DX検定の概要から合格率、効果的な勉強方法まで解説します。DX検定の受検を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
DX検定とは

DX検定は、DX推進に必要な知識やスキルレベルを客観的に証明できる検定です。2026年4月にDX Next検定™(以下DX検定)としてリニューアルされ、高い人気と信頼性から累計8万人以上が受験している検定です。そんなDX検定について、まずは基本情報から解説します。
- 実施団体と位置づけ
- 試験概要
- 認定レベルと合格率
- 出題範囲
それぞれ見ていきます。
実施団体と位置づけ
DX検定の実施団体と試験の位置づけは、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施団体 | 一般社団法人日本イノベーション融合学会 |
| 検定事務局 | 株式会社ネクストエデュケーションシンク |
| 資格の種類 | 民間資格 |
| 準拠規格 | 経済産業省・IPA策定「デジタルスキル標準(DSS)」 |
| 対象者 | エンジニア・営業・人事・DX担当者など |
DX検定は国家資格ではありませんが、公的な指標と整合性がとれた検定として、ITパスポートの次のステップにも位置づけられています。
※出典:DX Next™|株式会社ネクストエデュケーションシンク
試験概要
DX検定の試験概要を以下の表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 多肢選択式・100問 |
| 試験時間 | 60分 |
| 受験方法 | Web受験(PC・タブレット) |
| 受験料 | 6,600円(税込) |
| 試験日 | 年2回(1月・7月頃) |
| 申込み期間 | 試験日の約3か月前から |
| 結果発表 | 試験日から約1か月後 |
DX検定は、自宅や職場のPCから受検できるため、来場は不要です。なお、上記は2026年6月時点の情報です。最新の試験日程や申込み期間は公式サイトでご確認ください。
※出典:DX Next検定™|株式会社ネクストエデュケーションシンク
認定レベルと合格率
DX検定に合否という概念はなく、スコアに応じて3段階の認定レベルがあります。
| 認定レベル | 必要スコア | 累計得点分布 |
|---|---|---|
| DXプロフェッショナル | 800点以上 | 6.8% |
| DXエキスパート | 700~799点 | 10.7% |
| DXスタンダード | 600~699点 | 18.5% |
| 未達 | 600点未満 | 64.0% |
DX検定の平均スコアは538点で、レベル認定に達するのは受検者全体の約36%にとどまります。難易度はやや高めのため、まずはDXスタンダード認定を目標に学習を進めるのが理想です。なお、各レベルに達した場合はスコアに応じた認定証がデジタルバッジとして発行されます。
上記の得点分布はリニューアル前(旧DX検定・第1回~第13回)の累計データです。
※出典:『DX検定™』検定結果と検定概要について(累計データ)|日本イノベーション融合学会/DX検定™小委員会
出題範囲
DX検定の出題範囲は、以下の6つのスキルカテゴリーで構成されています。
| スキルカテゴリー | 主な出題内容 |
|---|---|
| ビジネス変革 | 経営戦略・ビジネスモデル・デザイン思考など |
| データ活用 | AI・データサイエンス・データエンジニアリングなど |
| テクノロジー | ソフトウェア開発・最新デジタル技術など |
| セキュリティ | セキュリティ管理・セキュリティ技術など |
| パーソナルスキル | ヒューマンスキル・論理的思考など |
| 業界別DX知識&事例 | 各業界のDX用語・導入事例など |
DX検定の出題範囲は定期的に更新され、常に最新のDXトレンドが反映されます。そのため、検定対策の前に公式シラバスで全体像を確認するのが有効です。
なお、DXの基本を再確認したいという方は、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
※出典:DX Next検定™|株式会社ネクストエデュケーションシンク
DX検定を受検する3つのメリット

本章では、DX検定を受検する代表的な3つのメリットをご紹介します。
- DXの知識を客観的に証明できる
- 転職・キャリアアップの選考で有利になる
- 社内のDX推進に貢献できる
DX検定の受検を検討している方は、参考にしてください。
①DXの知識を客観的に証明できる
DX検定を受検することで、DXの知識を客観的に証明できます。受検により、ビジネストレンドからAI、セキュリティまで幅広いDXの知識をスコアで可視化できるため、「何となく知っている」では伝わりにくいDXスキルも具体的な数値で示すことが可能です。また、検定のスコアは自分のDX理解度を把握する指標にもなります。
②転職・キャリアアップの選考で有利になる
DX人材の需要が高まるなか、転職やキャリアアップの選考で、DX検定のスコアは有効なアピール材料になります。経済産業省によると、多くの企業でDXの素養や専門性を持った人材が不足しているとされており、DXスキルを持つ人材への需要は高まっているのが現状です。
そのため、スコアでDXへの理解度を示せる検定の受検は、書類選考や面接でも大きな強みになります。
※出典:デジタルスキル標準|経済産業省
③社内のDX推進に貢献できる
社内のDX業務で即戦力として活躍しやすくなるのも、DX検定を受検するメリットです。社内のDXプロジェクトへの参加や、デジタルツールの導入提案、生成AIの活用検討など、日常業務でDXの知識が求められる場面は増えています。受検を通じて知識を身につけることで、自信を持って行動でき、周囲から期待されるようにもなります。
DX検定のサンプル問題
DX検定では、最新のDXトレンドや業界事例をもとにした問題が出題されます。以下に出題形式のイメージをつかめるよう、公式が公開しているサンプル問題に近い形式の例をご紹介します。
【サンプル問題】
ある日本の製造業では、製品開発の際に日常生活のなかで見かけたものをヒントにして、新たな技術課題を解決しました。このように、異業種や日常の観察からアイデアを得て製品やサービスを改善する手法として、最も適切なものを以下の選択肢から選びなさい。
①リーン思考
②アナロジー思考
③デザイン思考
④システム思考
【解答】②アナロジー思考
DX検定を突破するための勉強方法
本章では、DX検定のスコアアップを目指すうえで効果的な勉強方法を3つご紹介します。
- 公式シラバスで出題範囲を把握する
- eラーニング(DX Study)で対策する
- DX関連メディアで最新情報をキャッチアップする
それぞれ見ていきます。
公式シラバスで出題範囲を把握する
まずは公式シラバスでDX検定の出題範囲を確認し、何を学習すればよいのか把握します。DX検定の出題範囲はビジネス変革から業界別DX知識まで幅広いので、対策を行ううえで範囲の把握は欠かせません。検定の範囲を把握したら、参考書などと組み合わせて学習を進めるのが効果的です。
eラーニング(DX Study)を活用する
出題範囲をインプットしたら、次に公式準拠のeラーニング教材DX Studyで検定対策をするのがおすすめです。こちらは、最新の厳選用語240語をトレーニングモードと、アセスメントモードのドリル形式で繰り返し学習できる教材です。スマートフォン・タブレット・PCに対応しているので、移動中やスキマ時間にも学習できます。
DX関連メディアで最新情報をキャッチアップする
DX検定の出題範囲は定期的に更新されるため、日頃からDX関連メディアで最新情報をキャッチアップすることも有効です。ITニュースサイトや業界メディアを習慣的にチェックすることで、シラバスやeラーニングでは補えない最新トレンドや事例を吸収できます。
特に、生成AIやセキュリティなど変化の速い領域は、日々新しいキーワードが登場するため、教材だけに頼らず情報収集の習慣をつけることをおすすめします。
DX検定の学習におすすめの参考書
DX検定の対策には、公式で推奨する参考書を活用するのが効果的です。本章では、DX検定の学習におすすめの参考書をご紹介します。
- 【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド
- 日経テクノロジー展望2026 未来をつくる100の技術
- この一冊で全部わかる ビジネスモデル 基本・成功パターン
それぞれ見ていきます。
【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド

※出典:Amazon
【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンドは、クラウドやAI、セキュリティなどのITトレンドを図解でわかりやすく解説している参考書です。DX検定の出題範囲に関連するトピックが多く含まれており、図解中心の構成のためIT知識に自信がない方でも取り組みやすい一冊です。
日経テクノロジー展望2026 未来をつくる100の技術

※出典:Amazon
AIやIT、環境やエネルギーなど7ジャンルにわたる最新技術トレンドを100テーマで解説しているのが、日経テクノロジー展望2026 未来をつくる100の技術です。2030年に向けた技術動向を把握できるため、DX検定のテクノロジー領域や業界別DX事例の対策に最適です。
この一冊で全部わかる ビジネスモデル 基本・成功パターン

※出典:Amazon
この一冊で全部わかる ビジネスモデル 基本・成功パターンは、ビジネスモデルの基本から63の成功パターン、ビジネスモデルの作り方までを学べる参考書です。専門用語を極力使わない構成のため、ビジネスモデルを初めて学ぶ方にも取り組みやすく、DX検定のビジネス変革領域の対策にもぴったりです。
DX検定の申込み方法
DX検定は、公式サイトから個人・法人ともにオンラインで申し込めます。個人で申し込む場合の手順は、以下のとおりです。
まず、公式サイトの申込みページで利用規約に目を通して同意し、申込みボタンをクリックします。

※画像引用:DX Next検定™|株式会社ネクストエデュケーションシンク
申込みボタンをクリックすると、支払い方法の選択画面に切り替わるので、ご希望の方法を選択してください。

※画像引用:DX Next検定™|株式会社ネクストエデュケーションシンク
次に、氏名やメールアドレスなどを入力します。

※画像引用:DX Next検定™|株式会社ネクストエデュケーションシンク
確認画面で内容を確認後、すぐに公式サイトから申込み完了のメールが届くので確認してください。(銀行振込・コンビニ払いを選択した方は、支払いを完了させます)後日、受検日の約1週間前までに受検用のIDとパスワードがメールで送信されます。以上で申込みは完了です。
※出典:DX Next検定™受検・申込案内|株式会社ネクストエデュケーションシンク
実務で使えるDX知識を身につけるなら

DX検定でスコアを取得しても、実務で活かせなければただの数値になってしまいます。検定で得た知識をビジネスの現場で使えるスキルに昇華させたい方は、DXのスキルを習得できるセミナーへの参加もおすすめです。
GETT ProskillのDXビジネススキルセミナーは、DXを初めて学ぶ方でも短期間で実践的なDXのスキルが身につくと人気です。
| セミナー名 | DXビジネススキルセミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
なお、DXのスキルを習得できる講座の受講も視野に入れている方は、以下の記事も参考になります。
DX検定についてまとめ
DX検定は、DX推進に必要な知識やスキルレベルを客観的に証明できる民間資格です。受検することで、DXスキルの可視化はもちろん、転職・キャリアアップの選考や、社内のDX推進にも役立ちます。ぜひ本記事を参考に、認定レベルの取得を目指してみてください。