車の自動運転やお掃除ロボットなど、私たちの日常にも身近になってきたAI技術。しかし、「AIを活用したビジネスをしたいけれど、どのようにしたら良いか分からない」という企業もあるのではないでしょうか?そこでこの記事では、おすすめのAIのビジネスコンサルティングをご紹介します。
AIのビジネスコンサルティングとは
AIのビジネスコンサルティングとは、企業に対してAI技術を活用した戦略的なアドバイスや問題解決の支援をするサービスのことです。具体的には、企業のビジョンや目標に基づいて、どのようにAIを活用するかなど具体的な行動計画を策定します。また、企業のデータ分析を行い、市場のトレンドや顧客行動のパターンなどを把握し収益アップにつなげることもサービスの一環です。
また、カスタムAIモデル開発のサポートも行います。具体的には、データの収集の前処理や機械学習アルゴリズムの審議、モデルのトレーニング・評価などAIモデル全体の開発プロセスをサポートします。また、企業の業務プロセスを自動化・効率化するためのサポートも行います。例えば、顧客サポートの自動化や生産ラインの最適化などです。
AIのビジネスコンサルティングは、AIを使ってビジネスで最適な選択肢を見つけるための支援も行います。例えば、必要予測や在庫最適化、価格設定戦略の最適化、予測モデルの構築などです。
AIビジネスコンサルティングおすすめ8社
AIのビジネスコンサルティングを8社紹介します。それぞれサービス内容や実績、特徴が異なるので、自社の目的や希望にあったコンサルティング企業を選びましょう。
- 株式会社VOST
- 株式会社 Ridge-i
- 株式会社プロイノベーション
- 株式会社アドフレックス・コミュニケーションズ
- NOVEL株式会社
- 日本アイ・ビー・エム株式会社
- 富士通(旧:富士通総研)
- SRE AI Partners株式会社
1.株式会社VOST
株式会社VOST(コンサル事業名:CROSS TECH)はAIビジネスコンサルティングとして、企業向けDX・AI人材育成サービスを提供しています。依頼企業それぞれが現状抱える課題の深堀りを行い、本当の意味でのDX・AI人材育成に必要なカリキュラムの提供を行うことで、高い満足度を獲得。
要望に合わせて短期的~中長期的なプランまで、柔軟にカリキュラムを提案するのも特徴的です。もちろんカリキュラム案の提供だけでなく、育成対象者が実務レベルでスキルを習得できるセミナー・講座も提供しています。
人材育成カリキュラムは、DX・AIリテラシーの向上からスタートし、次の段階で業務に直結するDX・AIスキルを習得。最後に、DX・AI事業の策定支援やプロジェクトの推進を行います。3つのステップを軸にして、DX・AI人材育成も兼ね社内の課題を解決していくサービスです。利用料金はそれぞれ異なるため、まずは公式ホームページにある「無料相談コーナー」から提案を受けてみてください。同社では上記の他にも以下のコンサル・サービスも展開しています。
- AI人材を育成したい方→企業向けDX・AI人材育成サービス
- AIの開発を発注したい方→AI技術コンサルティング 受託開発/PoCサービス
- AIプロジェクトを任されているがどうしていいかわからない方→AIプロジェクト推進サービス
2.株式会社 Ridge-i
東京都千代田区にある株式会社 Ridge-iは、AIの開発、および運用、課題整理までトータルで支援しています。幅広い業種の顧客に長期的な利益創出に貢献している企業であり、水処理施設やごみ焼却施設におけるAI導入が主な実績です。2016年にスタートして以降、保守運営に対する抜群のサポート体制が評判を集めています。
3.株式会社プロイノベーション
生成AIを活用し業務改善コンサルを行うのが強みの、株式会社プロイノベーション。AIでのオーダーメイドの業務改善システムの開発も手がけています。
課題だけでなく経営状況に合わせた最適化されたDXの提案も得意です。業務効率化に注力すべきか、ビジネスモデルや顧客接点の改革が必要なのかも判断し、最適なコンサルティングが期待できます。
4.株式会社アドフレックス・コミュニケーションズ
東京都港区にある株式会社アドフレックス・コミュニケーションズは、マーケティング領域にAIを活用することで、各企業が抱えている課題解決、および事業促進につながるサービスを提供しています。過去のコンサルティング実績は、大手航空会社や清涼飲料水メーカー、保険・金融企業などです。料金は要問い合わせで、各種相談は公式ホームページからアクセスすることもできます。
5.NOVEL株式会社
「AI時代のインフラを作る」をミッションに、自社プロダクトとクライアント支援を手がけるのが、生成AIに特化したコンサルティング企業、株式会社NOVELです。
2万ユーザー以上を獲得したAIライティングツール「SAKUBUN」を開発した企業で、その導入実績・開発ノウハウをもとにクライアント企業に最適なAIソリューションの提案を行っています。
企画立案から導入後の運用支援までの一貫サポートを行っているのも特徴。プロトタイプ検証を最短1か月で提案するため、スピード感も重視している場合に相談するのも良いでしょう。
6.日本アイ・ビー・エム株式会社
いわずと知れた米企業IBMの日本法人である同社も、AIを活用したビジネス設計・コンサルティングサービスを提供しています。
2万人を超えるAIエキスパートを抱える巨大企業ならではの、幅広い業種の支援が可能という受け皿の広さも特徴であり強みでしょう。
これからのAI時代に躍進するたしかなヒントを大企業から得たい、と考えるなら相談されてみてはいかがでしょうか。
7.富士通(旧:富士通総研)
これまで富士通の連結子会社であった株式会社富士通総研(FRI)は、2025年4月より富士通に吸収合併される運びとなりました。同社シンクタンクとして設立されたFRIは、調査研究・コンサルティング事業社として広く信頼を集めてきた企業です。
2017年には「AIエンジニア育成プログラムを、パーソルテクノロジースタッフ株式会社と提携しスタートした実績もあり、実践的な研修として、AI人財育成を確実に遂行できるノウハウも蓄積されています。
「AIでビジネスをスタートさせたい」のではなく、「ビジネスにAIを活用して企業力を高めたい」と考える企業におすすめのAIビジネスコンサルティング企業でしょう。
8.SRE AI Partners株式会社
AIクラウド・AIコンサルティング事業を手掛けるSRE AI Partners株式会社は、目的・予算にあったAI活用方法を提案することに重きを置いています。
ITやAIに知見がなくても、課題整理・データ診断を行ったうえで、データ分析・AIモデル構築~実装まで任せられ、導入フローも明確に提示されるので安心です。
AIに特化した企業にコンサルティングを委託したいのなら相談してみるとよいでしょう。
AIビジネスコンサルティングを利用するメリット・デメリット
AIのビジネスコンサルティングを利用するメリットは、やはり高度なデータ分析ができるということです。AIは大量のデータをスピーディかつ効率的に処理します。そのため、ビジネスコンサルティングにAIを組み込むと、顧客のデータなどの情報分析がスムーズに進むのです。
最適な戦略予測ができるということも、AIビジネスコンサルティングを利用するメリットといえるでしょう。AI は大量のデータを分析すると共に、市場のトレンドを把握し、競争力の高い戦略を策定することができます。このように、AIを活用すると大量のデータを分析し、傾向やパターンを特定してくれるので、結果として経営課題を明確化することにもつながるのです。
一方、デメリットとしては、利用するために別途費用が掛かることでしょう。AIビジネスコンサルティングは、各企業の要望・希望に合わせてサービス内容を作成することが一般的です。そのため、企業が抱えている課題点や改善点、要望が多ければ、利用料金も同時に増える可能性があります。しかし、あらかじめ予算を伝えた上で、サービスを提案してもらうことも可能です。気になる場合は、利用料金の上限を伝えた上で見積もりを取ってみましょう。
また、AIビジネスコンサルティングを受ける人材を選抜し、別途研修期間を設けなくてはいけないこともデメリットといえます。そのため、あらかじめ人件費の負担や時間的負担を考慮した上で利用するようにしましょう。
AIビジネスコンサルティングをすすめる企業・担当者
AIビジネスコンサルティングを外注するべきなのか検討中の方のため、どのような方に活用メリットがあるのかご紹介していきます。
- データに基づき意思決定をしたい経営者
- ビッグデータを活用したい企業担当者
- 生産性・業務効率を向上させたい企業担当者
データに基づき意思決定をしたい経営者
AIのビジネスコンサルティングは、データに基づく意思決定を望む経営者に最適です。AIのビジネスコンサルティングを活用すると、データを生かしたパターンを把握することができます。また、スムーズに業務を進めたい経営者にとってもメリットが大きいといえるでしょう。
「データはあるのに活用しきれているとは言えない状況である」
「現状や見通しの把握・検討にスムーズにデータを活用したい」
「効率よく効果的な方針を打ち出したい」
このような希望を叶えるなら、AIビジネスコンサルティングを活用するメリットは特に大きく感じられるはずです。
ビッグデータを活用したい企業担当者
AIのビジネスコンサルティングは、ビッグデータの活用を検討している企業にも適しています。
「大量データを生成・管理しているが、活用も管理も十分でない」
「EC事業を手掛けていて管理対象のデータがとにかく膨大にある」
このような状況で適切にデータ管理や、その分析の結果を施策に反映しきれていないのであれば、AIビジネスコンサルティングサービスを活用し、今後の企業力向上に有効な方策とすることができるでしょう。
生産性・業務効率を向上させたい企業担当者
生産性向上・業務効率化を推進したい企業にもAIビジネスコンサルティングは最適です。ワークフローの最適化・部門間/システム間の情報共有や連携強化が図れます。また、クラウドサービスを活用すれば業務プロセスの改善効果も得られます。
「納期遅延が改善しきれていないが、現状マニュアル通りには業務遂行できている」
「受注数が大幅に増える見込みは立ったが、その管理を十分に行える目処が立っていない」
「現状スムーズに業務が遂行されているとは思えないので、確実に効率向上させたい」
このような課題があるのなら、AIビジネスコンサルティングサービスを活用することで、今後も含めた改善が期待できるでしょう。
AIビジネスコンサルティングサービスを選ぶ際のポイント
AIビジネスコンサルティングを検討する際には、以下の5つのポイントを重点的に確認しておくと、思わぬトラブルを避け、自社に最適なサービスが受けられます。
- 費用対効果が見込める実績があるか
- サービス範囲や料金など見積もりに不明瞭な点がないか
- セキュリティ対策も万全を期しているか
- 自社の課題解決に合ったサービスが受けられるか
- 担当者が丁寧で受け答えに安心感が持てるか
費用対効果が見込める実績があるか
支払う費用に対して効果が十分得られるのか、その企業が手掛けてきた事例を調査・比較して検討してみましょう。
サービスを提供した企業がどれだけあるか、ではなく事例の質を確認することが重要です。この際、同じ依頼内容で複数社に相談を持ちかけ、それぞれの回答をもとに料金・提供サービス内容・これまでの事例を含めて検討することも欠かせないポイントです。
サービス範囲や料金など見積もりに不明瞭な点がないか
見積内容に不明瞭さがあるのなら、論外です。どのような提案内容で、どこまでの対応範囲が、どれだけの料金で受けられるのかを確実に確認してください。
漏れてしまったがために、安いと思って選んだサービスだったが追加料金で予算オーバーしてしまった、ということにもなりかねません。
セキュリティ対策も万全を期しているか
データの取り扱いが少なからず発生しますから、自社の信頼を失墜しないため、「セキュリティ対策が万全か」は必須確認項目です。
これまでにセキュリティに問題があったようなトラブルがなかったか、どのような対策で万全を期しているのか確実に確認しておきましょう。
自社の課題解決に合ったサービスが受けられるか
ITやAIに知見がない相手にもわかりやすく説明をしてくれ、その対応で本当に十分な効果が得られるかも見るべき重要なポイントです。
自社が現状抱えている課題だけでなく、潜在的な課題にも目を向けるようなサービスが受けられるのあれば、安心して任せてよいでしょう。自社に合わない、十分ではない対策では意味がありません。
本当に必要なサービスが受けられる企業かの比較検討の際には、株式会社VOSTの「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」のような潜在的な課題も含めて、本当に必要なサービスを提案している、と謳う企業と相見積もりをとって比較検討するとわかりやすいでしょう。
担当者が丁寧で受け答えに安心感が持てるか
窓口となる担当者との相性も重要な確認ポイントです。
意思の疎通がきちんととれるか、こちらの要望を親身に聞き取り、課題解決のために画策してくれると感じられるか確認してから、依頼しましょう。
AIビジネスコンサルティングは自社の目的・要望に合ったサービスを選ぼう
AIビジネスコンサルティング会社といっても、それぞれの会社でサービス内容や利用料金などが異なります。そのため、利用を決定する前に、あらかじめ企業でチームを編成し、自社の改善点、および自社の目的・要望などを明確化しておくことが大切です。
もしコンサルティングを受けるのでなく、自社でのAI活用を促進するのが目的であれば、以下のようなサービス活用もよいでしょう。
ビジネスシーンで使えるAIスキルを短期間で習得できるのが以下のサービスです。利用者満足度は97.5%以上、「コスパ重視の方が選ぶAIセミナー運営会社」でトップを獲得しています(日本トレンドリサーチの調査による)。受講方法は、希望に合わせて選択可能で、価格も良心的。
これからAIを自社のビジネスにどう反映できるか知りたい、ビジネスチャンス拡大にAIを活用したいのなら、必見です。
