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AIを導入するメリット4選!デメリットと対策方法

AIの導入には、複数のメリットがあります。そのため、導入前に代表的なメリットを知っておくと良いです。また、メリットだけでなく、デメリットもあります。よって、デメリットとその対策を知っておくことも重要です。それでは、AI導入にはどのようなメリットがあるのか、成功事例やデメリットの対策などと共に紹介していきます。

AIにできること、得意なこと

AIにできること、得意なこと

できること

AIにできることして代表的なのは、画像認識です。膨大な画像データを使用して学習したAIは、画像の種類を高精度で判別することができます。そうして、正しい画像と正しくない画像を見分けて、不良品を検出したり、大量の写真を仕分けしたりすることが可能です。

また、画像と同様に、音声の認識もできます。音を波長のデータとして認識し、人の声をテキストにしたり、人と会話をしたりするといったことが可能です。

得意なこと

さらに、AIは、様々なデータを用いた分析も得意としています。演算の性能が高いコンピュータであるため、人ではできないような高度な分析も可能です。場合によっては、過去のデータを用いて、将来どのようなことが起きるのかを分析する、未来予知に近いこともできます。

その他には、複数の画像を組み合わせてひとつの絵を完成させる、音楽のルールを元に作曲する、自然言語学習機能を用いて小説を書くといった、創作も可能です。

AIを導入するメリット4選!

AIのメリットは、非常に数多くあります。その中から、特に代表的なものを4つご紹介します。

AIによって労働不足の解消ができる

AIは、人の代わりに働くことも可能です。AIだけだと人の頭脳の代わりしかできませんが、機械と組み合わせると物理的な作業もできるようになります。そのため、幅広い場面で、労働力不足の解消ができるでしょう。特にAIは単純作業を得意としているため、単純労働のカバーができるのが大きなメリットです。単純労働はAIに任せて、人は、人にしかできない創造的な仕事に就きやすくなります。そうすれば、事業全体の生産性を向上できるでしょう。

AIによって正確な作業を実現できる

人が作業をする場合、どうしてもヒューマンエラーが発生してしまいます。ひとつひとつは小さなミスでも、積み重なると大きな問題となるでしょう。また、些細なミスがきっかけとなり、連鎖した結果、大きなトラブルが発生するかもしれません。AIであれば、原則としてヒューマンエラーが発生することはないです。人よりも精度の高い作業を実現できます。さらに、人の作業は、体調不良やその日の気分などに影響を受けます。AIはそのようなことがなく、正確な作業を安定して維持できるのがメリットです。

AIによって高度なデータ分析ができる

データを用いた分析は、人間でも可能です。けれど、分析のスピードや扱えるデータの量に限界があります。そのため、分析結果が出るまでに時間がかかる上に、その精度があまり高くはないかもしれません。その点AIであれば、コンピュータの演算速度で分析ができます。さらに、分析に使用できるデータも膨大です。したがって、より高度な分析を、比較的短い時間で行えるのがメリットです。人ではできなかった分析も、AI導入によってできるようになる可能性もあります。

AIによって様々なコストを削減できる

ビジネスにおいて、AIを人の代わりにした場合、人件費を削減できます。また、AIによってトラブルを未然に防いだ場合、そのトラブルをカバーする費用も浮くでしょう。さらに、分析によって無駄のない最適な結果を出した場合、余計な出費を抑えられます。そのように、あらゆる場面でコストを削減できるのも、AIを導入する大きなメリットです。

AIを導入するデメリットと対策

AIを導入するデメリットと対策

AIにはメリットだけでなく、デメリットもあります。ただ、対策次第でデメリットを少なくすることは不可能ではありません。ここでは、どういったデメリットがあるのか、対策と共にご紹介します。

機密情報が漏洩するリスクがある

AIはネットワークでデータをやり取りするという性質があるため、情報がネットワークに漏洩してしまうリスクがあります。事業で使用する機密情報が同業他社に知られることで独自性が失われたリ、顧客情報の漏洩で事業の信頼度が下がってしまうかもしれません。

そういったデメリットをなくすためには、充実したセキュリティ対策が必要です。AIセキュリティに詳しいエンジニアが保守部門を担当すれば、情報漏洩は防げます。

責任がどこにあるのかがわかりにくい

万が一AIがトラブルを起こした際、その責任がどこにあるのかがわかりにくいのもデメリットです。AIを開発した企業、AIの導入を決めた企業、実際にAIを使用したスタッフなど、責任者になり得る候補は数多くあります。そのため、最悪の場合は、責任の押し付け合いになるかもしれません。

したがって、AIトラブルが発生した場合、誰がどのように責任を負うのか、ケースごとにあらかじめ決めておくという対策が必要です。

AIの思考プロセスがブラックボックス化してしまう

AIは、データを元にして何らかの結果を出しますが、その結果がどのようなプロセスによって出されているのかは知ることができません。過程がブラックボックス化しているので、過程を細かく把握しなければならない場合はデメリットとなります。AIの思考プロセスは非常に複雑であるため、ブラックボックスを明らかにすることは現実的ではありません。

したがって、過程を把握しなければならない部分は、AIに任せないということが、対策になります。

大手企業のAI導入成功事例

大手企業のAI導入成功事例

AIのメリットをより身近に感じるためには、成功例を知ると良いでしょう。そのために、実際の成功例をいくつかご紹介します。

江崎グリコのAIを活用したチルド物流

食品メーカーである江崎グリコは、製造した製品をチルド配送する際に、AIを導入しています。納品先から条件が提示されたら、江崎グリコ側のAIがルートを設計し、それを物流事業者に提案する形です。無駄の少ない最適化されたルートを提示できるため、配送で使用する車両を削減すると共に、配送スタッフの作業負担を減らすことにも成功しています。使用する車両が減ったことで、CO2の排出量の削減も実現し、環境にも配慮した例ということでも評価されました。

あきんどスシローのAI皿カウントシステム

回転寿司チェーンであるあきんどスシローは、皿をカウントするためにAIを導入しています。皿には種類ごとに異なる値段設定がされていて、従来は人間のスタッフが種類ごとに集計をすることで、会計の金額が分かる仕組みでした。そこに画像認識ができるAIを導入した形です。顧客が取った皿の種類を、AIがカメラを通して判別する仕組みとなっています。種類を判別すると共に計算も行えるため、人間のスタッフが会計時に皿の種類を把握する必要がなくなり、省人化に成功しました。

JINSのメガネ試着サービス

メガネを販売しているJINSは、AIを使ったメガネの試着サービスを提供しています。スマートフォンを使用して、カメラで自らの顔を写した状態で、画面上で様々な試着ができるサービスです。AIの顔認識機能が使われていて、メガネをかけた状態でも、かけていない画像が生成されます。そのため、視力が悪い人でも、鮮明な試着画面を把握可能です。また、AIの膨大な学習データを用いて、試着した状態が似合っているかどうかを客観的に評価する機能も備わっています。その機能を活用して実際にメガネを購入したという人も大勢いるため、AI導入は成功と言えるでしょう。

実際にAIを導入する際の手順について

AIを導入するためには、いくつかの手順を踏まなければなりません。AI研究所の企業向けDX・AI人材育成研修サービスを利用した例を挙げると、まずはAI導入プロジェクトに携わるメンバー全員に、AIに関する基礎知識を身に付けさせる必要があります。そのため、研修によって、AIに関する正しい理解をさせることが望ましいです。もし、間違った知識を持っているメンバーがいたら、初期段階で修正しなければなりません。

メンバー全員が正しい知識を習得したら、それぞれがAI導入に携われるよう、スキルの習得をさせましょう。AI導入では、メンバーが異なる働きをします。そのため、役割に応じたスキルを習得させることが大切です。役割ごとに異なる研修を受けさせ、スキルの習得を目指すことも珍しくありません。そうして、メンバーが個別に働ける状態になったら、実際にAI導入の手順へと移ります。

実際にAIを導入する際には、まず企画を作成しなければなりません。その後、AIの開発に必要なデータを収集し、実践前にモデルを作成することが多いです。そのモデルによって、AIが問題なく稼働できそうだと判明したら、本格的に機械学習を行ってAI開発を進めていきます。AIは、導入後もサポートをしなければいけませんが、開発に携わったメンバーがそのままサポートに回るということも可能です。また、導入後サポート用のメンバーを別に育成しておくという手もあります。

こちらから自社に合うサービスをお選びください。

メリットとデメリットの両方を知ることが大事

AIを導入する際には、どのようなメリットがあるのかを考えることが大切です。また、デメリットがあることも忘れてはいけません。デメリットの対策をして初めて、AI導入のメリットが活かされます。したがって、AIの導入を考える時には、具体的なメリットとデメリットをリストアップするところから始めましょう。

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