AIは、人手不足を補ったり、正確な作業を実現させたりするなど、様々な目的で活用可能です。そのため、AI導入を検討している企業も数多くあるでしょう。そして、すでにAIを導入して、成功している事例も少なくありません。その、AI導入の成功例を、AIを導入するためのコツや、AI導入に活用できるサービスと共に紹介していきます。
AI導入で成功した例6選！
それでは早速AIを導入して成功した事例を紹介していきます。
キユーピーのAIを使った原料検査装置
食品メーカーであるキユーピーは、AIを用いた原料検査装置を開発しました。原料検査装置は、AIの画像認識機能によって、一定の基準を満たした素材のみを検出することが可能です。そうして、目視や手作業で選別を行ってきた人の負担を、大幅に減らすことに成功しています。キユーピーが開発した原料検査装置は、自社やグループ企業だけで使われているものではありません。同業他社にも提供することで、食品業界全体に貢献しています。
メルカリの出品自動化システム
メルカリは、消費者同士が不要になったものを売買できるフリーマーケットサービスです。メルカリに出品する人は、購入を考えている人のために、商品に関する様々な情報を記載しなければなりません。その、商品情報記載をサポートするAIが導入されています。出品する商品の写真を撮影すると、AIの画像認識機能によって、具体的な情報を入力してくれる形です。その機能のおかげで手続きが簡略化され、短時間での出品が可能となっています。
ヤマト運輸のAIによる物流予測とAIオペレーター
物流企業の大手であるヤマト運輸も、AIを導入しています。ヤマト運輸のAI導入事例は複数あり、そのひとつは物流予測です。物流や商品などに関する様々なデータをAIに読み込ませ、どれくらいの注文や配送が発生するかを予測します。その予測に基づいて、配達するスタッフやトラックの体制を調整することで、効率な配送の実現に至りました。
また、顧客からの集荷依頼に対応する、AIオペレーターも導入されています。AIオペレーターは、電話窓口で会話をする形で、顧客とのやり取りが可能です。そうして、有人オペレーターの人手不足が原因で発生する、待ち時間の削減ができています。
三井不動産リアルティのAI査定
個人向けの不動産売買を行っている三井不動産リアルティは、不動産の査定にAIを導入しました。過去に行った取引を元に、立地や階数などのデータを元に、AIが査定を行います。不動産の売却を考えている人は、スタッフとのやり取りを必要とせずに、手軽に査定額を知ることが可能です。AIは新しい情報を使って査定を行えるため、地価の変動などに応じた、最新の査定額を算出できます。
ファンケルのAI-OCRとAIによる肌診断
化粧品メーカーであるファンケルは、はがきやFAXなどで注文を受け付けています。よって、注文書に書かれている内容を、文字データとして管理しなければなりません。そのために、AIが文字データとして登録するAI-OCRが導入されています。AI-OCRのおかげで、注文管理や商品登録などの作業効率が高まりました。
また、AI-OCRとは別に、顧客の肌を診断するためにもAIを導入しています。採取した角質の細胞をAIが読み取り、肌トラブルの原因分析や、将来的な肌トラブル予測などが可能です。顧客の来店頻度を高めるために、店舗に来ると、高精度の分析を受けられるということをアピール材料にしています。
NETFLIXのAIの情報を参考にしたキャスティング
映像業界のAI導入事例としては、動画配信サービスを提供している、NETFLIXのキャスティングが挙げられます。NETFLIXは、既存作品の配信だけでなく、オリジナル作品の制作も行っているサービスです。そのオリジナル作品のキャスティングに、AIが使用されています。NETFLIXでは元々、ユーザーにおすすめの作品をピックアップする機能が備わっていました。それを発展させる形で、ユーザーがどのような作品を好むのか、出演者やストーリーの傾向など、様々なデータとしてAIに読み込ませています。AIは、膨大なデータを分析することが可能です。そうして、より大勢の人に視聴されるための、出演者や原作選びの参考にされています。
AI導入を成功させるコツ
AIの導入を成功させるコツを紹介します。
AIができることを把握しておく
AIは、色々な作業を自動で行うことができます。ただ、当然できないこともあるので、何ができて何ができないのかは、把握しておいた方が良いです。もし、できないことをAIに期待していた場合、いざ導入しようとした際に、出足をくじかれてしまうかもしれません。また、場合によっては、無理にAIを導入するよりも、人が担当した方が、効率的かつ低コストで済む業務もあります。そこにわざわざAIを導入する必要はありません。よって、AI導入の是非を見極めるためにも、AIにできることは知っておきましょう。
AIを導入する目的を明確にする
何のためにAIを導入するのか、その理由を明確にすることはとても大切です。特に明確な目的がなく、業務を効率化できそうだからという漠然とした理由で、AIを導入してしまうのは良くありません。目的がなければ、本来必要のないAI機能を導入してしまったり、導入後にAIを持て余してしまったりする恐れがあるからです。
また、AIを導入すること自体が目的になりかねません。そのため、AIにどのような業務を任せるのか、それによって具体的にどういったメリットが生まれるのかは、はっきりさせておきましょう。
豊富な知識を持った専門家のサポートを受ける
AIを導入するためには、専門的な知識が欠かせません。そのため、専門家のサポートを受けながら、AI導入を進めていきましょう。AI導入を行う場合、AIエンジニアを数人雇用しただけでは、失敗してしまうリスクが高いです。したがって、目的を達成するにはどのようなAIを導入すれば良いのか、何人ほどのエンジニアが必要かなど、様々なことを相談できる専門家にサポートを依頼しましょう。
スムーズなAI導入に活用できるサービス
AIに詳しい人材が十分ではない企業は、AI導入に手間取ってしまう恐れがあります。そのような場合におすすめなのは、AI研究所が提供する、企業向けDX・AI人材育成研修サービスです。研修によって、AI導入を含めたDX化や、AI導入時に活躍できる人材を育成することができます。AIに関する専門家がサポートをするため、スムーズなAI導入に役立てられるでしょう。
企業向けDX・AI人材育成研修サービスには、決まったプランはありません。企業ごとに異なる課題を達成するために、まずはヒアリングを行った上で、研修の内容が決まります。そのため、企業が求める最適なDX化や、人材育成ができるでしょう。本当に必要な内容のみのカリキュラムとなるので、AI導入に失敗してしまうリスクも下げられるはずです。
研修は、短期から長期まで、柔軟性のあるスケジュールを組めます。さらに、必要に応じてEラーニングも使用可能です。日常業務と並行しながら、無理のない形で研修を進めていき、すでに雇用している従業員をAI人材に育て上げるということもできます。研修を受けさせる目的で、AI人材のための従業員を新しく雇用する必要はありません。したがって、余計なコストを発生させない、効率的なAI導入を実現できるでしょう。
- AI人材を育成したい方→企業向けDX・AI人材育成サービス
- AIの開発を発注したい方→AI技術コンサルティング 受託開発/PoCサービス
- AIプロジェクトを任されているがどうしていいかわからない方→AIプロジェクト推進サービス
こちらから自社に合うサービスをお選びください。
実際の成功例は将来のAI導入の参考になる
将来的には、様々な業界において、AIは重要な役割を果たす可能性が高いです。よって、いざAIを取り入れようとした時に迷わないよう、あらかじめAI導入について詳しくなっておきましょう。そして、AI導入の参考にするために、実際に成功した例も知っておくと良いです。
