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G検定試験とは?受けるメリットやおすすめの勉強方法を解説

エンジニアとしてのキャリアを志向する方にとって、G検定はおすすめの資格の一つです。
もっとも、耳にしたことはあってもG検定がどのようなものかよく知らないという人も少なくないのではないでしょうか。
そこで以下では、G検定の概要に加えて、受験するメリットや効率的な勉強法について見ていくことにします。

G検定とはどのような試験か?

まずはじめにG検定の概要について解説いたします。

G検定とは?

G検定というのはジェネラリスト検定の略語で、日本ディープラーニング協会という団体によって運営されている資格の一つです。
人工知能やディープラーニング、機械学習といったAIアプリの開発などに必要となる基礎的な知識を測るものとなっており、試験はオンライン形式ですので自宅などで受験することが可能となっています。

G検定の出題範囲は、人工知能の定義、人工知能の動向、ディープラーニングの概要、ディープラーニングの手法の4つの項目とされており、試験を受けるためには13,200円(学生の場合は5,500円)の受験料を支払う必要があります。
なお、受験資格は特に設けられていないため、受験料さえ払えば誰でも受けることが可能です。

E検定との違い

G検定と同様に日本ディープラーニング協会によって運営されている試験としてE検定というものがあります。両者は混同されがちですが、前述の通りG検定がAI関連の基礎知識を測る試験であるのに対し、E検定はディープラーニングのスキルを認定するものです。

また、E資格を受験するためには、過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了していることが必要とされているので、G検定のように誰でも受けることができるわけではありません。

G検定の難易度はどれくらい?受験者数や合格率は?

次に、G検定の難易度について、受験者数や合格率と併せて見ていくことにしましょう。

G検定は2017年に第1回目の試験が行われているのですが、その時の受験者数は1,448人であるのに対し合格者数は823人となっており、合格率は約56.8パーセントでした。
その後、毎年2回から3回程度実施されてきたのですが、2023年に入ってから頻度が増えており9月末時点ですでに5回実施されています。

G検定の累計受験者数は106,975人、合格者数は70,267人に達しており、合格率に換算すると65.6パーセントほどになります。そのため、受験者数や合格者数は、その時々で若干上下するものの、概ね6割前後が合格する試験であると考えておくとよいでしょう。

もっとも、半数以上が合格するからといって、簡単な試験だと思うと痛い目を見るかもしれません。というのも、G検定受験者の多くはエンジニア経験者であるため、未経験者が一から勉強して合格しようとすると意外と苦戦するケースがあるからです。

G検定を一から独学で合格レベルに達するためには、30時間以上の勉強が必要とされていることから、2か月程度かけて準備しなければならないのです。

G検定を受けるメリットとは?

G検定を受けるメリットには様々なものがありますが、ここではそれらの中から代表的な3点を挙げて紹介します。

エンジニアとしての基礎知識を証明できる

G検定を受ける一つ目のメリットは、人工知能や機械学習といったエンジニアに必須とされる基礎知識を保有していることを証明できるという点です。

G検定に合格するとバッジがもらえるので、それを身に付けているだけで自らの知識を客観的に示せるようになります。
さらに、認定マークを名刺に記載することが認められるため、商談を行うような場合に有利に働く可能性もあります。

知識を体系的に身に着けられる

G検定に合格するためには、AI関連の幅広い知識が必要になってくることから、受験勉強を通じてそれらを体系的に身に付けられます。これが試験を受ける2つ目のメリットです。

もっとも、G検定試験に合格したからといって、それだけで満足していてはなりません。AIの技術は日進月歩で進歩し続けているため、学ぶのをやめてしまうとせっかく身に付けた知識がすぐに陳腐化してしまう可能性が高いからです。
G検定を取得すれば、合格者向けの交流会やコミュニティに参加できるようになるので、そういった機会を活用して常に最新の知識やスキルを身に付けるように心掛けるようにしましょう。

就活において高い需要がある

3つ目のメリットは、G検定の取得者のようにエンジニアとしての高度な専門性を有する人は、就活する際に高い需要が見込まれるという点です。
現在では、家電から自動車に至るまで、私たちの身の回りにある多くのものにAI技術が用いられるようになってきているため、優れた技能を有するエンジニアを必要としている企業は少なくありません。

一方で、需要を満たせるエンジニアの人数には限りがあることから、一定水準以上の知識やスキルを身に付けているというだけで就職が容易になるのです。
そのため、エンジニア業界を目指す方だけでなく、メーカーや商社などを目指す方にとっても、G検定を取得しておく意義は大きいと言えるでしょう。

G検定資格を取得するためのおすすめの勉強法とは?

最後に、G検定の合格に向けてのおすすめの学習法について紹介しておきます。

公式テキストや書籍を使って独学

G検定は、日本ディープラーニング協会が監修している市販の公式テキストや関連書籍などを使って独学で合格を目指すことが可能な試験です。
独学であれば自分のペースで学べるので、忙しい社会人や学生でも空いた時間を効率的に活用して無理なくG検定の試験対策を行えるでしょう。

もっとも、それなりに時間をかけて知識を蓄積していく必要があるため、高いモチベーションをもって臨まないと途中で挫折して今うリスクがあるという点には注意する必要があります。
もし、自己管理に自信がないという場合には、他の方法で勉強するようにした方がよいかもしれません。

学習サイトやアプリを使って勉強

G検定については、専用の対策アプリや問題集アプリなどが用意されているので、それらを使って勉強するというのもおすすめの方法です。
スマートフォンがあればどこでも学習できるため、書籍などを使うよりも手軽に試験対策を行えるという利点があります。

また、アプリを使って自分の苦手分野が分かるようになっているので、そこだけを集中的に鍛えればより短時間でG検定の合格水準に到達することが可能です。
そのため、アプリを使って学ぶというやり方に抵抗を感じないのであれば、どこが苦手なのかを知るために他の勉強方法と併用してみるというのもよいでしょう。

eラーニング動画を活用する

G検定試験対策の動画を録画したeラーニング動画が用意されているので、それを使って勉強するというのも一案です。
視聴開始後、一定の期間内であれば繰り返し見られるようになっているので、何度も見直して理解を深めればその分だけ合格に近づくことができるはずです。

もっとも、対面のセミナーとは違って、疑問があってもすぐに質問できないという点には注意する必要があります。

セミナーへの参加

専用のセミナーや講座に参加して勉強するというのもおすすめの方法の一つです。あらかじめ決められたカリキュラムに沿って学習を進められるため、自己管理が苦手な方でも無理なく勉強できるでしょう。
セミナーや講座には対面式のものとオンライン式のものの2種類があり、分からないときにすぐに質問したいのであれば前者を、自宅などで勉強したいということであれば後者を選択するとよいでしょう。

G検定の合格を目指してみよう

以上で見てきたように、G検定はAI関連の基礎知識があることを証明できる資格ですので、エンジニアを目指す方だけでなく、終活で希望する企業に入社したいと考えている方もおすすめです。
G検定の難易度は決して低くはありませんが、しっかり勉強すれば合格できる試験ですので、関心がある方はぜひ合格に向けて挑戦してみるとよいでしょう。


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