人工知能に関する技術が進んできたことによってAIロボットの開発も進化を続けています。
AIロボットという言葉を耳にしたことはあっても、「どういうロボットなのか」を説明できない人もいるかもしれません。
そこで今回は「AIロボットの特徴」や「AIロボットの活用方法」、「どんなAIロボットがおすすめか」といった部分を紹介していきます。
AIロボットの特徴とは?
そもそも「AIロボット」とは何かという部分を理解できていない人もいるかもしれません。
そのような場合には「AIロボット」と「AIを搭載していないロボット」の違いも分からないケースが多いでしょう。
具体的な内容を理解すれば、そのロボットが「AIロボット」か、「ノーマルのロボット」かという判別も行いやすくなります。
AIロボットの特徴を知ろう
「AIロボット」か、「ノーマルのロボット」かを判別するためには、まずAIロボットの特徴を知っておく必要があります。
「AI」とは人の脳と同じように自分で考えて学習するシステムのことを指します。
このことから「AIロボット」とは、「人と同じような学習能力を持ったロボットである」ことが分かるでしょう。
具体的には「ディープラーニング」と呼ばれる学習システムが搭載されています。
この「ディープラーニング」は大量に存在する過去のデータから特定の分野について学習して、自分で考えて行動するシステムです。
ディープラーニングを繰り返すことで、AIロボットはどんどんレベルが上がっていき、やがて特定の分野で強い能力を発揮できるようになります。
AIロボットはコミュニケーション能力も持っている
AIロボットは相手の情報を理解できる能力を持っています。
人間が初対面の人に対して詳しい情報を持っていないように、AIロボットも最初は相対する人やモノの情報を持っていません。
しかし、試行錯誤を繰り返すことで相対する人やモノの情報を学習するようになります。
人とのコミュニケーションに関するディープラーニングを繰り返していけば、AIロボットは高度なコミュニケーション能力を発揮するケースもあるでしょう。
AIロボットとノーマルロボットの違い
ノーマルロボットは人工知能を搭載していません。
そのため予めプログラムされた動作を繰り返すことはできますが、プログラムに組み込まれていない動作はできません。人工知能が搭載されていないので、自分で考えて学習することもありません。
それに対してAIロボットは「自分で考えて学習する」という能力を持つので、予期せぬ事態にも柔軟に対応できるケースもあるでしょう。
AIロボットは大量にある過去のデータから、あらゆる事態を想定できるので現場でのトラブルを未然に防げる可能性も高いです。
AIロボットの活用方法とは
AIロボットについて詳しくなったら、「どういう活用方法があるのか」が気になってくる人もいるのではないでしょうか。具体的な活用方法を知ることができれば、AIロボットを使ってみたくなるかもしれません。
AIロボットの活用方法1.人手不足の職場では労働力として活躍する
人手不足の問題をロボットで解決しようと試みる企業もあります。
AIロボットは人の言葉を理解して返答することができます。
そのため職場での受付や配膳をAIロボットに任せるケースも増えてきています。
飲食店であれば店員の代わりにAIロボットがレジを担当することもあるでしょう。
AIロボットを導入すれば人件費の削減も狙えるかもしれません。
AIロボットの活用方法2.コミュニケーション能力を活かした利用方法もある
AIロボットは人と普通に会話が行えるようなコミュニケーション能力を持っています。
そのためコミュニケーション能力を活かした利用方法もあるでしょう。
具体的にはAIロボットを家族の一員として迎え入れることが効果的な活用方法だと言えます。
ただの雑談にも付き合ってくれるのがAIロボットの魅力なので、1人暮らしが寂しいという人はAIロボットと一緒に住むのも良いかもしれません。
高齢者の家族をサポートして欲しいという目的でAIロボットを活用するのも良いでしょう。
介護に関するディープラーニングを行っていれば、高齢者の介護を手伝ってくれるようになります。
AIロボットの活用方法3.モノとしてもAIロボットは活用できる
AIロボットは人とのコミュニケーションが取れるのが魅力ではありますが、人と同じような扱いを行えるだけではありません。モノとしてもAIロボットは魅力も持っています。
例えばAIロボットに「リモコン」としての能力を学習させれば、「電気を消して」と伝えるだけで消灯してくれるようになります。この消灯の時間が毎日同じような時間であれば、AIロボットは学習して何も言わなくても消灯時間に電気を消してくれるようになるかもしれません。
AIロボットの導入事例
AIロボットの活用方法は分かったけれど、実際の導入事例がないと想像しにくいという人もいるのではないでしょうか。
具体的な導入事例を知れば、さらにAIロボットが魅力的に見えるかもしれません。
AIロボットの導入事例1.家電量販店での人型AIロボットの導入事例
ヤマダ電機では接客のできるAIロボット「Pepper」を導入しました。
基本的な業務内容は商品の説明ですが、この事例の面白いポイントはAIロボットがクーポン券の配布にも対応しているところでしょう。
一定期間の運用を続けて「AIロボットの接客を受けた人の半数以上が商品の購入を前向きに検討してくれるようになった」という結果を得ています。
AIロボットの導入事例2.検査システムとしてのAIロボットの導入事例
建設機械用の多品種油圧パイロット弁の外観検査を行う作業にAIロボットを導入したという事例を紹介します。
この事例では双腕型の協働ロボットに画像認識の技術を持ったAIを搭載させています。
このAIロボットを導入して熟練工が行っていた外観検査を自動化した結果、労働生産性は10倍に向上しています。
AIロボットを導入したことによって作業スピードが上がっただけでなく、ミスが減ったことも労働生産性の向上に良い影響を与えているでしょう。
AIロボットの導入事例3.社内でのヘルプデスクをAIロボットに任せた導入事例
マックスバリュー西日本でもAIロボットによる接客システムの導入が行われています。
社内ヘルプデスクとして活用されていて、オペレーションや社内規定に関する質問に対して正確な返答が可能です。グループ内でのチャットボットを連携させることによって、データを効率的に蓄積できるシステムも構築できています。
これを応用して顧客向けのカスタマーサポートとしてAIロボットを利用できます。
AIロボットが学習していけば、どんどん答えられる範囲は広がるでしょう。
おすすめのAIロボット3選
AIロボットの活用は産業用に限定されているわけではありません。家庭用のAIロボットも開発されていて、商品によっては気軽に買いやすいものもあるでしょう。ここでは「おすすめの家庭用AIロボット」をいくつか紹介していきます。
おすすめの家庭用AIロボット1.LOVOT
「LOVOT」は頭上のカメラとセンサーで様々な情報を取得できるようになっているAIロボットです。
6層から構成される瞳のパターンは6種類ではありません。色や形、アイコンタクトなどを器用に扱いながら、10億通り以上の瞳を見せてくれます。
状況に応じた鳴き声や振る舞いはAIが学習していくので、新しいものがリアルタイムで追加されていきます。
サーモグラフィーを内蔵しているので、それが人なのか、物なのかを自分で判別してくれます。
自宅のマップを作成して玄関を登録しておけば、帰宅時に玄関で出迎えてくれるのも嬉しいポイントです。
このAIロボットがあれば、1人暮らしでも寂しくないかもしれません。
おすすめの家庭用AIロボット2.aibo
引用:SONY
「aibo」はソニー株式会社が開発と販売を行っている犬型の家庭用AIロボットです。
AIが搭載されていることで「aibo」は導入されてから90日程度で家族全員の顔を見分けられるようになります。室内の空間も徐々に学習するので、家を自由に動き回ることもあるでしょう。
画像認識の技術も持っているので、家族の動作を学習してくれます。
学習内容によって「aibo」の反応にも違いが生じてきます。
その反応の違いが「aibo」の個性となります。
学習すればするほど、そのAIロボットは購入者だけの特別な存在になっていくでしょう。
おすすめの家庭用AIロボット3.Romi
引用:MIXI
「Romi」は話しかける度にAIが会話の内容を作り出すのが特徴のロボットです。
毎回違う会話が繰り広げられるので、定型文ではないコミュニケーションを楽しめるのが魅力的なポイントだと言えます。
目覚まし機能やタイマー機能、英会話などの機能があるので、会話だけでなく日常の様々なシーンで活用できます。表情や動きも100種類以上あるので、あきにくいAIロボットでしょう。
コンパクトなサイズ感なので置き場所に困るという心配もありません。
AIロボットについてまとめ
AIロボットは自分で学習して、できることを増やしていくのが魅力的なポイントです。
AIロボットを開発する技術が進んでいけば、彼らの存在はどんどん社会に浸透していくことが考えられます。AIロボットと人間が共同生活を行っている空間が当たり前の光景になる可能性もあるでしょう。
AIロボットの存在に興味を持った人は、まず安価で手に入れられるAIロボットを購入してみるのが良いかもしれません。
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