近年ではさまざまな業種において、AI（人工知能）を用いたビジネスが積極的に展開されています。
しかし、すべての企業がAIに関する知識や人材を持ち合わせているわけではありません。
多くの企業では、AIコンサルティングサービスの助けを得ながらAIの導入や活用を実現しています。
今回はおすすめのAIコンサルティングサービス企業を7社紹介します。
AI導入の強い味方！AIコンサルティングサービスとは？
凄まじい勢いで進歩するAI技術ですが、まるで人が業務を行っているかのような汎用的な利用には、まだ至っているとはいえません。
AIの活用においては、適用範囲やデータ品質あるいは分析精度といった多くの課題を抱えているためです。
ですが、用途を限定してAIを用いると、人では到底成し得ないほどの業務を、容易に完遂する場合もあります。
では、どうすればAIを効率よく使うことができるのでしょうか。
そのためのアプローチ方法を提案してくれるのが、AIコンサルティングサービスです。
AIコンサルティングサービスとは、AI技術の活用に関して指導や解決策の提示をする業務全般のことを指します。
例えば、AIに関することにおいて次のような提案や支援を行います。
- AIが用いるデータの収集方法や品質の検証
- 予測や観測に用いた場合の問題点の抽出
- 開発から管理に至るまでの予算の算定
- クライアントのニーズや課題の洗い出し
- AIの実装および管理者の選定や育成
どのようなポイントを比較すべき？AIコンサルティングサービスの選び方
AIコンサルティングサービスを選定する場合には「実績」「企画内容と価格」「得意分野」「アフターフォロー」の4点を比較するとよいでしょう。
最初に実績をチェック
自社の抱える問題を解決し最適なAI利用を提案するには、専門家としての経験と知識が必要です。
会社としての経験や知識量はコンサルティングサービスの業務実績をチェックして判断するとよいでしょう。
業務実績が多い会社ほど提案力や解決力に優れていることが多く、また、自社が抱える問題に対しての解決策を有している可能性が高いです。
企画内容と価格を比較
AIコンサルティングサービス側は、自社の課題や問題に応じて、さまざまな提案を提示するでしょう。
その企画内容と価格は各社異なるので、よく比較しなければなりません。
また、報酬体系が「成功報酬型」「定額報酬型」「時間単価型」のいずれであるかも、重要な比較ポイントです。
一般的に「成功報酬型」の場合、最初に必要最低限の費用を支払います。
その後、成果が上がったかどうかによって、さらに報酬が発生するので注意が必要です。
「定額報酬型」の場合は、あらかじめ見積によって決められた費用を報酬として支払います。
顧問契約を結びたい場合などは、定額報酬型を選ぶとよいでしょう。
「時間単価型」は、企画のボリュームによって費用が異なります。
なるべく支払いに過不足のない報酬型のサービスを選ぶようにしましょう。
得意分野が自社の問題や課題解決に合っている
一言でコンサルティングといっても、その内容は業務改善やシステム提案あるいは営業戦略など、多岐にわたります。
AIコンサルティングサービスにおいてもその点は同じです。
AIコンサルティングサービスを提供する会社には、それぞれに得意な分野が存在しています。
AIの導入や活用を成功させるためには、自社の抱える課題や問題に合致する分野に強い会社を選択することが大切です。
アフターフォローの内容を比較する
コンサルティング終了後はAIを実際に活用していかなければなりません。
しかし、指導やアドバイス通りの運用ができているのかは、客観的な視点から判断しなければなかなか分からないものです。
AIを上手に活用するには、アフターフォローによってAIシステムが適切に運用できているかチェックすることが重要です。
コンサルティングサービスを比較する場合、どのようなアフターフォローが行われているかはよくチェックしましょう。
また、アフターフォローは自社の次の課題や問題を浮き彫りにすることがよくあります。
新しい経営課題を見つけたいのであれば、アフターフォローがしっかりとしたAIコンサルティングサービスを探すのも1つの手段であるといえるでしょう。
徹底比較！AIコンサルティングサービス7社を紹介
以下ではAIコンサルティングサービスを展開している代表的な企業7社を紹介します。
それぞれを徹底比較し、特徴や強みなどをピックアップしました
。AIコンサルティングサービスを探すときの比較検討の材料にしてください。
AI研究所
AI研究所では人材育成に注視したAIコンサルティングサービスを展開しています。
AIを実際にビジネスの場で使うには、システムを導入すればよいというものではありません。
社内で得られるデータを活用し、問題解決に結びつけられる人材が必要です。
AI研究所の強みは、これまでの人材育成のノウハウから得られた学ぶ仕組み作りにあります。
高度な内容であっても体系的に学習できるので、効率的にAI人材を育成することが可能です。
さらに、AI研究所の「企業向けDX・AI人材育成サービス」は、時間的な制限が少なく、価格も比較的安いといった魅力があります。
- AI人材を育成したい方→企業向けDX・AI人材育成サービス
- AIの開発を発注したい方→AI技術コンサルティング 受託開発/PoCサービス
- AIプロジェクトを任されているがどうしていいかわからない方→AIプロジェクト推進サービス
こちらから自社に合うサービスをお選びください。
日本アイ・ビー・エム株式会社（日本IBM）
「日本アイ・ビー・エム株式会社」は、大学のプロジェクトや金融機関のコールセンター、人材マッチングサービスなどへのAI利用で実績が評価されています。
「日本アイ・ビー・エム株式会社」の強みは、AIの活用によるデータ分析とビジネスの洞察抽出です。
新しいビジネスモデルの策定やイノベーションに役立つでしょう。
また、「日本アイ・ビー・エム株式会社」はサービス利用後のアフターフォローが強いことでも知られています。
株式会社富士通総研
株式会社富士通のシンクタンクとして知られる「株式会社富士通総研」は、相談からAI導入までをワンストップサービスで提供する、AIコンサルティングサービスを提供しています。
株式会社富士通総研は、幅広い分野のコンサルティングを担ってきた実績を持っています。
特に社会基盤や産業基盤に対するAIコンサルティングにおいては、インフラ経営のノウハウと、定評ある調査能力や研究力を合わせることで強力なシナジー効果を生み出してきました。
株式会社野村総合研究所
株式会社野村総合研究所は野村ホールディングスの子会社のシンクタンクです。
野村コンピューターシステムとの合併によりAIを含むIT関連事業についても広く対応できるようになりました。
2019年には、非定型データを取り込み業務効率化を促進するAIソリューション「Shingan」の開発・販売によって、日本のAI業界で注目を集めました。
株式会社野村総合研究所の強みは、リサーチ力と提案力に優れていることです。
また、DX（デジタルトランスメーション）推進に力を入れているので、AIを取り入れたDX化を検討している企業におすすめです。
NEC（日本電気株式会社）
NECはAI事業における国内トップクラスの実績と技術を持った企業です。
支援したAIプロジェクト数はおよそ8,000件。豊富な人材をいかした支援が強みのコンサルティングサービスを展開しています。
コンサル・開発・データサイエンティストがチームを組み、AIによる価値創出をバックアップ。
AIを用いた具体的なビジネス構想の構築から、その実現性検証まで広くカバーしているので、初めてAIに触れる企業でも依頼がしやすいのではないでしょうか。
また、4,000件以上のAI関連特許の出願経験を持っているので、AIに関わる特許に興味がある企業にとってもよい相談相手となるでしょう。
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータは、AI導入の前段階の準備から導入後の運用まで広くサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
株式会社NTTデータの強みは、コンサルティングによって培ってきた多くのソリューションの蓄積です。
20年以上に及ぶノウハウと成功パターンに裏付けされた膨大なデータの中から、問題や課題の解決に最適だと考えられるものを選定し提供してくれます。
アクセンチュア株式会社
アクセンチュア株式会社はアイルランドにある世界的に有名なコンサルティング会社です。
AIコンサルティングサービスをいち早く開始したことでも知られています。
アクセンチュアの強みでは、各種事業や業態への知識や理解が深いことが挙げられるでしょう。
AIをただ導入するだけでなく、その事業や業態に最適な形にブラッシュアップし、収益や業務効率の改善をはかります。
また、アクセンチュア自体が各種AI Poweredサービスを提供しています。
データとAIを活用した全社的なイノベーションに興味があるなら、相談してみてはいかがでしょうか。
AIの導入や活用を成功させるには？AIコンサルティングの選定が大事
AIコンサルティングサービスは、AIを効率よく使うためのアプローチ方法や導入までのガイドラインを提案してくれます。
そのため、AIコンサルティングサービスの選定が、AI導入や活用の成功に大きな影響を与えるといえるでしょう。
なお、AIコンサルティングサービスにに依頼する際は「求めている仕事は何か？」「何を達成したいのか？」を明確にしておきましょう。
提案内容と自社の希望とのミスマッチを防ぐことができます。
